楳図かずお

猫の死骸被って追い込んでくるシーン怖すぎる。
少女が狂気に囚われ暴走する中、周りの人達がある程度まともなのが救いだった。
ラスト、急に話しかけてくるからびっくりしちゃった。

小さい頃に温泉の休憩スペースで少し読んで以来、久しぶりに読んだ。熱量すごくて謎の説得力ある。

純粋なホラーはもちろんSF香るものもあっていい。
20歳で大人が死ぬ世界で70歳の老人と遭遇した5歳の男の子のお話では、2人の会話をメインに進むのだが妙な噛み合わなさが違和感を増長させていく構造で面白い

勢いと先が予想できない展開が魅力。
楳図かずおらしいリアクションが面白い。
親子の絆が尊い。
ただ次から次に辛い出来事が多すぎて苦しい。

333カラトビウツレまでのストーリーは
勢いがあっておもしろい。
その後はおもしろいが、理解が難しくそのまま終わってしまった。
ただ、とても記憶に残る作品。

全巻通して凄まじい疾走感…
めちゃくちゃな展開と異常な画面で気が狂う。
楳図先生特有の、簡潔で謎に説得力のあるセリフや細かく割られたコマで動きを表現する手法が好き。（偶にしつこいが）

長期連載の末、楳図先生が導き出した結論は必見。

楳図かずお版「火の鳥」といったイメージ。
ただし、1人の男のストーカーじみた執念が主軸である点で大きく在り方が違う。
第3章わびが良かった。
自らの努力、幸運で得たと思っていたものがその実、全て他人の掌の上で転がされた結果だと知った時の絶望と愉悦。

短編「指」も秀作。

切ない。
奇跡は誰にでも1度おきる
だがおきたことには誰も気づかない

小学生の時に見たドラマの影響で知った作品。

自分の価値観が醸成される時に見た作品だったからなのか、めちゃくちゃ衝撃的なストーリーな印象…

過酷な環境下の中で、なぜ生きるのか・どう生きていきたいのか・生きる過酷さを上手に表現されている作品。

当時、作品に出てくる「一つ目教」の真似をしてたんだけど、まったく共感されなかったな…きっとスベッてたんだろうな…

名作。