いつも上の空のマーガレット・シルバー公爵令嬢。早くに実母を亡くした彼女は家人に虐げられ、婚約者のキース王子は義妹のシンシアが流した根も葉もない話を真に受けている様子。そんなマーガレットを支えてくれているのは、幼い時から彼女にだけ見えていた妖精たち。だけど、それは亡くなった母と2人だけの秘密。いつか彼女を“妖精の愛し子”だからではなく、1人の人間として見てくれる人と出会えるまでは。
早くに実母を亡くした彼女は家人に虐げられているヒロイン・マーガレット・シルバー公爵令嬢。彼女の婚約者であるキース王子は、のシンシアが流した根も葉もない話を真に受けている様子。そんなマーガレットを支えてくれているのは、幼い時から彼女にだけ見えていた妖精たちだった。しかし、妖精たちと話す様子を、伯爵家の堅物・ルイスに見られてしまい…? 圧倒的に仲間が多いタイプのシンデレラストーリーで、キース王子や継母、義妹がどんなにマーガレットを虐げても、マーガレットの方が味方がたくさんいるんだぞ!という絶対的な安心感を持ちながら読めます。妖精さんがマーガレットに危害を咥えたら、すぐにいたずらしてくれたり、嫌いと言ってくれたりするので、ちょこちょこざまあ展開があるからかもしれません。 タイトルのに「婚約破棄」と入っているのにもかかわらず、そのアクシデントが起こるのは2巻になるので、出鼻をくじかれた感はありますが、妖精さんたちとのかわいいやり取りや学園の友人たちのやりとりに癒されていたらそんなことはどうでもよくなります。 今後よりざまあ展開が待っているかと思うと楽しみです。
by れとれとさん (956)「真緒でないのならば、僕は一生、誰とも添い遂げません」 織物の街・花絲(はないと)。家族に疎まれて幽閉され、機織だけを一途にしてきた少女がいた。ある日少女は、叔母に虐げられていたところを街の領主・十織終也(とおり しゅうや)がやって来て突然求婚される。少女は結婚の意味も分からないまま終也の手をとり、縁を結び縁を切るという神の血が流れる名家・十織家に入るが、当主の終也は家族や周囲から浮き、恐れられているようで――? 愛が深い領主と孤独な機織少女が織りなす、和風嫁入りファンタジー開幕。