氷栗優

純愛に生きようとする貴族の娘マリーと彼女を悲劇の淵から救おうとするセト神。人と神、妖魔の奏でる舞曲（ロンド）は……!?

心に深い傷を持つ彰と綾。ふたりの出会いが生み出したものは!?切ない想いのルナティック・ストーリー!!

世は魑魅魍魎が跋扈する時代――昔、この世を手中に収めようとした魔界皇帝を身を犠牲にして阻止した除霊士カイメイの血族、アゼル神の末裔・アゼルの民の生き残りロードリークは、仇敵魔界公爵ラウレスとの対決に挑むことに――!!

巨大な隕石とともに現れた禍々しい荒ぶる神・スサノオノミコトは、名も知れぬ天女の力によって赤子の姿に封印される。スサと名付けられた赤ん坊は、陰陽師・導摩の娘・ナナコと姉弟として16年の月日を過ごす。しかし、突然の妖魔の出現が二人の平穏な生活を破壊する。妖魔に捉えられたナナコを見たそのとき、スサの体に眠る力は解放され――。

たとえ憎しみを向けられても、私は夫を愛している…。舞踏会の夜、子爵令嬢のノエルは、貴族を凌ぐ財力を持つジェントリのギルバートと出会う。優しく正義感のある彼と心を通わせ、とうとうノエルはギルバードから求婚される。――しかし、幸せの絶頂とも言える結婚式の夜、ノエルはギルバートに冷たく言い放たれた。「君は僕がずっと探していた憎むべき相手だった」そう告げた彼は、罰と言い、ノエルを押し倒す。身に覚えのない罪を責められ戸惑うノエル。だが彼女の身体を熱くさせる愛撫は優しく甘く――。嬲られているはずなのに、ノエルはギルバートへの愛を失えないまま溺れていくが…!?

小国ながら領民に慕われる女領主・クリスタリアは、大国への上申に向かった帰途で盗賊に攫われる。そしてその首領であるランドルフと出会うのだが? ルネサンス期に燃えあがるヒストリカル・ロマンス!