現代日本のリアルを抉った核心的人間ドラマ 現代日本において再犯防止を考えるのは、必須の課題である。「罪を犯してしまった」者や「道を踏み外した」非行少年の社会更正の橋渡しをするのが、保護司の役目だ。保護司は法務省が委嘱する非常勤で無報酬の国家公務員であり、ボランティアである。立場の弱い人間が抱える問題に、主人公である保護司・阿川佳代は真摯に対峙する。保護司制度の存続が危ぶまれている今、保護司に求められている姿とは何であろうか? 本作は現代日本が抱える問題を掘り下げる本格ヒューマンドラマです。是非ご一読ください。
“幸せとは何か”について、人を刺す物語! 「加瀬ひかり(27)。安芸信用金庫・広島支店、営業。」 「田所順平(16)。高校2年。部活、合唱部。」 「若山正太郎(16)。中卒。職業、病院清掃。」 同じ町に住む3人は、いまだお互いを知らない。 だが、彼らには共通点がある。 そして、やがて彼らは出合うだろう。 ひとつの言葉の下に、 ひとつのつながりの下に、 そして、ひとつの覚悟の下に――。 現代の広島を舞台に、苦難を抱える人々の絶望と奮闘、希望を描く 骨太ヒューマンドラマが、いま始まる。