ヌキすぎて昇天した汗太郎は異世界に勇者として転生する。1日の平均オナニー回数が死亡時点で世界1位だった汗太郎は、自慰射精皆勤賞として女神から「精液をポーションにする」スキルを与えられ、異世界に放り出される。ポーションはどんな傷をも癒し、しかも魔族をパワーアップさせる効果まであるという。人間・魔族を問わず、女たちが汗太郎の股間に群がるが――!?股間で無双する異世界転生譚、第1巻!
タイトルから分かる通り、ギャグとエロに振り切った作品。 ここまで嫌われる主人公も珍しい。ギャグと割り切り、主人公に自己投影をしないのであれば、そこそこ楽しめる。 主人公に自己投影してしまうと、主人公に対する周囲の扱いがキツすぎるので、辛い。 蔑み、罵り、誰もが人格否定なんてレベルじゃない罵詈雑言を浴びせまくる。 サブタイトルの「魔族に愛される」部分も嘘ではないのだが、描写としては圧倒的に「嫌われ勇者」の方が強いので、主人公が不憫でならない。 容姿だけでここまで酷い扱いしなくても、と思う。 確かに主人公はすごいスキルを授かるのだが、何をしても称賛されたりはしないし、そもそも俺ツエーするシーン自体めっちゃ少ないので、無双要素はあんまりない。 ザマァやデレもゼロではないが、主人公の冷遇っぷりに比べると圧倒的に不足しているので、エロくは感じるものの、読んでいて爽快感や気持ちよさは感じなかった。
by いしころぼうし (16)