いしころぼうし
3.5
タイトルから分かる通り、ギャグとエロに振り切った作品。ここまで嫌われる主人公も珍しい。ギャグと割り切り、主人公に自己投影をしないのであれば、そこそこ楽しめる。主人公に自己投影してしまうと、主人公に対する周囲の扱いがキツすぎるので、辛い。蔑み、罵り、誰もが人格否定なんてレベルじゃない罵詈雑言を浴びせまくる。サブタイトルの「魔族に愛される」部分も嘘ではないのだが、描写としては圧倒的に「嫌われ勇者」の方が強いので、主人公が不憫でならない。容姿だけでここまで酷い扱いしなくても、と思う。確かに主人公はすごいスキルを授かるのだが、何をしても称賛されたりはしないし、そもそも俺ツエーするシーン自体めっちゃ少ないので、無双要素はあんまりない。ザマァやデレもゼロではないが、主人公の冷遇っぷりに比べると圧倒的に不足しているので、エロくは感じるものの、読んでいて爽快感や気持ちよさは感じなかった。
股間無双~嫌われ勇者は魔族に愛される~
レビュー(16)件
既刊5巻