心が、洗われるようなボーイズラブ。「男が好きでもおかしくないよ」好きになった相手と抱き合えたら。そんなこと絶対叶わないと思ってた────。年下フリーターとゲイ小説家のじれったいほど切ない恋。3年前、2人は沖縄の離島の海辺で出会った。小説家の卵でゲイの橋本駿(はしもとしゅん)は、物憂げに過ごす高校生・知花実央(ちばなみお)が気になりナンパめいた声をかける。日に日に距離を縮めた2人だったが、実央は島を離れることに。そして3年後、島に戻ってきた実央は「3年考えた。男でも駿が好き」と駿に迫る。しかし駿はいざ実央と恋人同士に、となると1歩を踏み出せなくて──。
小説家の駿(しゅん)は、沖縄の離島で出会った年下の恋人・実央(みお)を連れて、故郷の北海道へ向かっていた。かつて、幼なじみとの結婚式をゲイだと言って逃げ出して以来、駿は実家とは絶縁状態でいたが、父親が病気だと聞き、一度帰ることを決意した。迷惑をかけた実家に男の恋人を連れて行く。駿にとっては気まずい帰省だっがが、親を亡くした実央には―。海辺のエトランゼの続編、天涯孤独成年とゲイな小説家の切なく瑞々しい恋。第1巻。
夢は叶わなくてもいい。人生で、ただ一度若者の季節。「エトランゼ」シリーズの紀伊カンナによる青春群像劇。あなたの心を時にドラムのように打ち叩き、時に柔布で撫でるような、忘れがたき青春群像劇。100回「辞めたい」とぼやくアニメーターの岸(きし)くん、仕事はクールだけど同棲相手には甘い千代(ちよ)ちゃん、女にモテてかっこいい心優しいバンドマンのたまき、地下アイドルに魅せられた女子高生のキキちゃん…ほか、6人の若者たちはいつか美しい思い出となるやもしれぬ日々を這いつくばりながら駆け抜ける。ポップでありつつもどこか牧歌的な筆致で極上世界を描く、著者初の連作読切りオムニバス。