彩景でりこ

アンソロジー。
どの話もかなり秀逸なので、ここから単行本化されていないか探したりした。
ぬるめからキツめまで、様々な調教があって良かった。
電子DMM白抜き

表題作が半分、残り半分は別の2作。2作目はでりこ先生の最初の作品風味のアホの子系。最後の3作目は最近のでりこ先生の風味かな。暗いエロ。結構好き。
1冊の中で全部色が違っているので、それぞれ分けて読む方がいいかも。個人的にはやっぱり表題作が好き。ヒゲ受け、おもちゃ縛り女装何でもあり。
紙の本も持ってるけど、紙のほうは電子ほど修正が入ってなかった気がするなぁ。
DMM 白抜き

若く美しい名家の当主x幼い頃から仕える秘書。
闇(=病み)BLの決定版。幼い孤独につけこむようにして、若主人を籠絡してゆく秘書。人の情を持たず、手段を選ばない男の、真の目的とは。
愛と憎、高潔さと執着を行き来しながら揺れる若主人の心情描写が圧巻。

何でも共有している幼馴染と恋人すらも共有したがる攻め、が話の発端。しぶしぶ受け入れる2人。だが3Pを繰り返すうちに、次第に変化してゆく心情と関係性。
どこか歪んだ関係を描くのがうまい作家さん。説得力があるのは、心理描写の巧さゆえ。
エロがまた、どエロい。

登場人物が長年に渡り、相互に関係しあう、群像劇のような短編集。少年期〜青年〜中年〜と、登場人物の殆どがねじくれ捻くれまくった恋情を持て余していて、切なすぎる。
皺がより、血管の浮いた、老いた身体をここまで美しく、色っぽく描けるとは！！

3Pは苦手なんだけど、これはいい3P。
最後は2人に…なんてならずに、これはしっかり3人のまま。
それぞれの立ち位置がしっかりしてて、ああ3人じゃないとこの人たちはダメなんだなってのがいい。
何よりエロい！
紙&電子画像：途切れアウトライン

非常に考えさせられる作品。

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