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作品数:4
全1,586件
パイナップル
3.5
漫画好きお笑い芸人が勧めていて、読んでみた。面白かったのだが、場面展開が激しかったイメージ。アレ?的な、私は着いていけず、そのまま興味も失ってしまった。
チ。―地球の運動について―
レビュー(1280)件
完結・全8巻
ero_gro_nonsense
3.9
知的好奇心に火がつく素晴らしい作品。
らっきょ松
3.6
完読
戦慄のドンココ
3.8
勉強にもなる
鈴木
5.0
"たいていの問題は 100mだけ誰よりも速ければ 全部解決する"小学生~高校生~企業所属の社会人選手まで主人公トガシの人生を追う、100m走を巡るクロニクル。ラフだけど力のある絵柄と、裏腹にトリッキーなマンガ表現。その裏腹な要素が生む摩擦がそのまま作品に熱をあたえるような。焦燥感に駆られるように描かれている、全部が綺麗に表現できるようになってからじゃ遅いんだ、と感じさせるような疾走感が作品全体から迸っている。登場人物たちの誰もが、どこかネガティヴなものを抱えているのがいい。ライバル役の小宮が、小学生時代のトガシとの出会いのシーンでこんなことを言う。"気が…紛れるから現実より辛いことをすると 現実がぼやける"あるいは高校編での廃部寸前の陸上部員・浅草さんのセリフ。""嫌"っていうのは頑張る動機になるじゃん馬鹿にされてるからこそ得られる活力があるじゃん"それが走る理由。この作品は、そういう後ろ向きさに充ちていると思う。追われることの恐怖。自分への失望。無力感。諦念。挫折。孤独。誰もがそういう不全感を…それもまったく無視できないほど大きな不全感を…抱えてはいるけれども、しかし、それでも自分には「走ること」しかないのを、心の奥では分かっている。"『衰えた』とか『才能ない』とか悟った時 普通 誰だって挫折しますでも1つ忠告しておきます1位を獲ったら もうそんな理由じゃ挫折できない""不安とは 君自身が君を試すときの感情だ""トガシくんが決心したのに 平子先生が協力したのに 部長が戻って来たのに僕は"これ"かよやっぱり僕はダメなんだ 僕は無力なのか…こんな自分が嫌になるでもッでも本当は!自分を嫌おうとしてる自分がっ!一番ッ!嫌いなんだよ!!"そういう後ろ向きなもろもろ、葛藤が、10秒間の中に凝縮され、昇華される。そこですべて報われる。私は超音速偵察機のブラックバードのことを思うと泣けてしまうときがある。存在自体の一途で純粋なあり方、ある機能のためだけに全てがあって、そうとしか在れない、ということ。それと同じものを本作に対しても感じた。"僕らは一体 何のために走ってるんだ?そんなの当然 真剣(ガチ)になる為"憧憬を抱く。生きることはこういうことであってほしいと、願いすらする。傑作。"私さ みんなが思ってるより速いよ"
ひゃくえむ。
レビュー(183)件
完結・全5巻
すでにいろいろ語られていると思うので、この作品の、とくに最終巻で感銘を受けたふたつのことについてだけ書いておく。まず、ここでしっかりと作品が終わったということ。話題性から考えると長期連載化もあり得たし、実際にそういう話もあったのでは?と思ったりする。でも、もしそうなっていたら自分の中で作品の評価は著しく下がっていた。自分の中で、反響があるから次の展開次の展開、みたいな形で続いていく作品のほとんどには、価値がない。終わるべきところで終われること、これは作品がひとつの一貫した連続的な美観をもつためにきわめて重要なことだと考える。映画と同じだ。基本的には、短ければ短いほどいい。そしてもうひとつ。"今、たまたまここに生きた全員は、たとえ殺しあう程憎んでも、同じ時代を作った仲間な気がする"このセリフ。これに尽きる。圧倒的な感動と、同じくらいの抵抗感があって、ああ、ほんとそれな、と思うと同時に、そんなワケねえだろと思いもする。この言葉を今でも折に触れて思い出して、その意味を考える。傑作。
ぱぱる
3.0
はぁめっちゃおもろかった。今は当たり前に自転公転することわかってるから疑問にも思わなかったけどこんな熱い時代もあったのかな
こみこ
初速はよかった
カープ
3.3
思いを受け継いでいく主人公交代型の物語としては一定の面白さがありました。絵は下手の部類でもっと上手ければとは思いましたが。この作品が最もスッキリしないのは、物語の根幹たる地動説への弾圧について、歴史的事実との齟齬はよく指摘される通りですが、P国やC教を匿名表記なのか、最終章で急にポーランド表記になったようにパラレルワールドな別世界としてなのか等玉虫色の予防線に終始する姿勢です。終盤にキリスト教一部の個人解釈による弾圧が存在したことが、民衆にとって組織全体によるものと映る勘違いとなったという史実との擦り合せ仮説が出て来ます(ここもそれまでからすれば、外の情報が入らない地での箱庭世界な騒ぎだったといきなりスケールダウンなガッカリは否めませんが)。しかし、それも一部の人間がやってたが記録には残してない弾圧はあったとする(これがおそらく作者さんの本音でしょう)のかとツッコミを恐れてなのか、最終章の史実世界を大人ラファウが登場する連続していないパラレルワールドだったと捉えられるようにさらなる逃げが用意されてます。その様は作中の登場人物達が真理たる知を追い求めて、そのためには死をも厭わない生き様とは乖離しているし、そのまま作者さん自身への批判にも見えてしまいます。歴史に詳しい人やキリスト教関係からの批判に対して、「歴史漫画なんだから、あくまで自分の考え(キリスト教関係者による迫害は前述の形でやはり存在した)を示しました」くらい作中で散々唱えられてる信念を発揮した方がまだ良かったように思えます。こんな窮屈になるなら地動説以外の別題材はなかったのかとも考えてしまいます。色々論じながら最後は「知らんけど」で煙に巻くような悪い意味での若い作者世代を感じる作品でもありました。
マ
3.7
アツい。執念と情熱がびしびし伝わってきてくらくらする。最終回後数多の編集者からお誘いが来たってのも納得する、才能の原石。
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