コバヤシクミ

家の積読消化のために読んだ作品。
ごめんなさい、決してつまらないわけじゃないし、着物の知識も豊富に散りばめられていて、学びが多い作品に感じられたけど、終始「頑張って読み進める」感が否めなかった。一気買いしていなかったら1巻でお腹いっぱいかも。

あまり引き込められなかった理由も考えてみた。モノクロの表現から、着物の素材感や魅力を感じ取るのは限度があったのかもしれない。はたまた、メインストーリーが順風満帆であまり波風立たない感じだったから、作品を読むというよりは、誰かの日記を淡々と読み進める感覚に近かったからかも。

もちろん、何気ない日常を着物で彩る、「丁寧な暮らし」感には憧れを抱いたけれど、もう少しストーリーに刺激があればなあ、という勝手な思いも膨らんだ。特に、序盤主人公にアタックを続けていたイタリア人のトトが、帰国後全く出てこなくなったのが寂しい。(10巻以降で出てくるかもだけど！)

もしトトとイタリアに渡って、イタリアで着物文化を広めていく、っていうチャレンジングな物語だったら惹かれていたのかな、なんて思ったり。
日常系漫画が好きな人にはいいかも。

キモノ女子と眼鏡の君との組み合わせなんてお似合いですな〜