水城せとな

恋愛観おかしいし、こんなん現実ないやろ、と思うけど好き。

マーケティング的なところとかほろ苦いわけわからんところとかいいよ！いいよ！

前作でまとまった2人。なのに相手を愛しすぎるゲイのイケメンが、今回益々、グルグルドロドロしまくり。
そういう相手に対して「重っ！ウザっ！」と思うか「俺のこと好きすぎてこんなんなっちゃって可愛い」と、思うか…
そーゆー事なんじゃないかと。

BLって不自然なくらい女が出てこないんだけど、これは違った。主人公はフツーに女にもモテるノンケ男。
なのにジワジワと男に傾いていく過程が堪りません。絵が美しいのでそれがまた。

とある女性の脳内の煩悶や葛藤を擬人化。
選択が必要な場面になると、脳内会議室で話し合って行動を決めるとゆー。

脳内の話し合いの様子が面白い。恋愛に限らず、人とのコミュニケーションって意思表示が大切なんだなぁ…
と、改めて気づかされる。

美しい絵でエゲツない心理描写の深掘り！！
この作家さんの物語はどれもそうなんだけど、この作品は特に容赦無し。
良いですね、大好物ですよ！

登場人物が皆、どんどん不幸になってゆく！
…のに、目が離せない。面白い。
これは凄い事かもしれない。

初めて読んだBL。画が綺麗、女の子も出てくる、なんなら主人公初め既婚者。男性同士ってどうなんだろ、って思ってたんですがようは人と人なんだなって教えてくれた漫画。

タイトルからエロティック系かな〜と思ったらそんなこと無く。ほんの少しホラーちっく。性の複雑さ。

「窮鼠はチーズの夢を見る」が実写映画化されると知り、続編のこちらも一緒に読んだ。BLは全く興味がないが水城せとな先生の作品は好きなので読んでみたが、すっごく良かった。人を愛する思いがこんなにも切なく描かれていて胸がしめつけられる。男女関係なく、深いラブストーリーだった。男同士だからこそ、なのかな？だからと言ってこれをきっかけにBLにハマることは無いと思うw