水沢めぐみさんの作品の書影

水沢めぐみ

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作品数:32

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224

3.9

10巻まで読みました

りぼんで連載していた少女マンガ。
"赤ずきんチャチャ"の一つ前にアニメ放映していて、本作もアニメの主題歌はSMAPが担当し、SMAPが作中ゲストとして登場していました。
当時、アニメが男女問わず大人気で、一定年齢以上の方は必ず知っているような作品です。

元気いっぱいで女の子にもてるお転婆な中学生「野々原姫子」が主人公です。
ある晩、姫ちゃんの窓の外に、姫子と同じ顔をした女の子があらわれます。
彼女は魔法の国の王女「エリカ」で、王家を継ぐための修行のため、彼女と同じ顔をした姫ちゃんの日常を一年間観察させて欲しいと申し出ます。
その代わりに、エリカは姫ちゃんに、他人に変身できる"魔法のリボン"を渡します。

魔法のリボンの存在がバレると、魔法の国は大騒ぎになり、姫ちゃんは、魔法の国に関する全ての記憶を消されてしまいます。
唯一、姫ちゃんのクラスメイトの「小林大地」と、魔法の力で会話できるようになった姫ちゃんの大事なぬいぐるみ「ポコ太」にのみ、魔法の存在が明かされており、二人の力も借りながら、トラブルを乗り越えてゆく展開となります。

ストーリーマンガとなっていて、一つのトラブルについて、複数話で一旦収束するフォーマットです。
作中、魔法の国から謎の目的を持った青年がやってきたり、元の姿に戻れなくなったり、魔法の国へ行くことになったり、様々な事件が発生しますが、姫ちゃんの持ち前の元気さと明るさで切り抜けます。
絵が可愛らしく、古いマンガですが、今読んでも十分楽しめると思います。
姫ちゃんのちょっとドジで向こう見ずな行動にはハラハラさせられますが、読んでいて元気になれる内容だと思います。

ただ、発生するトラブルの多くは、姫ちゃんの行動が起因になっていることが多く、姫ちゃんじゃなくても、他のキャラの不用意な行動が起因でトラブルになるパターンが多いです。
しかもあまり反省せず、「ははは」でごまかされることが多いため、読んでいてムッとくることが多々ありました。
トラブル内容も結構しゃれにならないことが多いので、全体的に明るい作品ですが、いまいちスッキリしないと感じることがあります。

なお、アニメではリボン以外の魔法のアイテムが登場しましたが、マンガではアイテムは基本的に"魔法のリボン"のみです。
本作に限らず、この頃のアニメはオリジナル展開が強いものが多いので、アニメはアニメ、マンガはマンガとして楽しむのがおすすめですね。

姫ちゃんのリボン

レビュー(38)件

既刊10巻

3.3

9巻まで読みました

尊い

キラキラ100%

レビュー(22)件

完結・全9巻

4.1

5巻まで読みました

「姫ちゃんのリボン」で著名な水沢めぐみのバレエ漫画。
中学生の「森野くるみ」がバレリーナになり、憧れのバレエダンサー「穂坂一臣」とパ・ド・ドゥを踊るため、レッスンに取り組む姿を描いたものになります。
題材としているのは中学1年生から3年生までの短い間で、主人公は失敗しながらも類稀な才能を開花させるのですが、最終回でもスクール所属の研究生で終わります。
ローザンヌ国際バレエコンクールに出場したり、ロイヤル・バレエ・スクールに入学するような壮大な展開にならないので、子供や、あるいはこれからバレエを始めてみようと考えている大人の方にはピッタリの本だと思います。
小さくて元気な女の子が、苦難に負けず持ち前の明るさと才能で困難を切り開く様に元気を与えられ、また楽しい気持ちになれる、そんな作品でした。

小学5年生の冬、「森野くるみ」はバレエをやっている友人の「篠原桃子」の誘いでくるみ割り人形を見に行く。
その講演に感動したくるみは、バレリーナになりたいという夢を抱き、穂坂バレエスクールに入所する。
その後、中学生となり穂坂バレエ団の付属研究所の研究生となったくるみと桃子。
不安や苦難を乗り越えて、夢を叶えるため、明るく元気に踊り続ける話。
意外と内容は暗いです。
ライバルとの鬩ぎ合いや意地悪や嫉妬、怪我、プレッシャーなどにより、元気なコマよりも悩んでいるコマのほうが多い気がしました。そのあたり、王道なバレエ漫画と感じました。
古来よりバレエといえば妬みや嫉みが付き物。本作もご多分に漏れずやってくれるので、安心です。

作中はいろいろなバレエ作品が登場し、各作品の特徴を簡単に紹介してくれます。
私的にはそれがとても嬉しかったです。バレエに興味はあれど、前提知識がないと見に行っても寝てしまうので、バレエの入門書としても大変良書だと思いました。
また、巻末には水沢めぐみ氏の実録のバレエ体験記が数ページ描かれていて、こちらも参考になります。
大きくなってからバレエに調整する姿は素敵です。

本編は4巻の中頃まで、非常に中途半端なところで完結します。
4巻の途中から5巻は読み切りと本編の番外編となっていて、番外編と銘打ってはいますが、番外編を読まないと完結できない内容でした。
読み切りもかわいい作品でした。おすすめです。

トウ・シューズ

レビュー(31)件

完結・全5巻

4.3

10巻まで読みました

大地〜〜❤︎

姫ちゃんのリボン

レビュー(38)件

既刊10巻

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