三千人にひとり「鬼」のいる日常。「鬼」には「先天性頭部突起症」という名前がつけられ、節分の風習もなくなった。周囲に気をつかわれながら生きている鬼の女子高生・崎、崎のことが気にかかる同級生・ゆいこ、「突起症の天才少年」という過去を引きずるチェロ弾き・真央、かつて「鬼」だったがツノを切除した奥富、「鬼」を嫌悪する崎の担任・端場――――「鬼」という存在が浮き彫りにする人間の弱さと強さの物語、5篇を収録。
ここは、人生の”終わりのはじまり”──。世界で一番小さなアーケードには、ひと癖ある店主たちが所狭しと軒を連ねている。死んだ生き物が使っていたレースだけを扱う「レース屋」、動物のそれだけを扱う「義眼屋」、円形に異常な執着を持つ「ドーナツ屋」などなど。彼らを見守る大家の「わたし」は、今日もお客様をお出迎え。時には宅配係もかって出る。そのお客様、なぜだか「死」のにおいのする人ばかり。たまたまなのか、それともアーケードに秘密があるのか…。謎めくアーケードで繰り広げられる感動ドラマ!
感情のあるロボットは“バグ”として、世間にみつかったら回収されちゃう… そんな、ロボットがあふれる近未来。「父さん、ロボットだっんだ」―――16歳の誕生日、父からの衝撃の告白! ……のはずが、バカすぎるヤンキー息子・蓮助は理解できなくて信じない。バカな蓮助となぜか仲良くしてくれる才色兼備の幼なじみ・めぐむに助けられつつ、父さんは蓮助の前では人間っぽくしていくことに。ロボ萌え女子・姫子も入り乱れ、ハイパーキュートなとうさんのまわりは今日もバカ騒ぎ!! ドタバタ愛情ロボコメディ、発進!!