少女は運命を乗り越え、神々と対峙する――。古代倭国ファンタジー、開幕! 遥か昔の倭の国の、神代と人世のその間。神々が人間と共存していた時代。 村を司る神・切風孫命神への生贄に選ばれた少女・妙(みよ)は、避けられぬ死に怯えていた。 しかし、神と相対し対話する異能を持つ道士・小角(おづの)との出会いが、彼女を窮地から救い出す……! みなしごの少女と、壮麗の道士、そして鬼の少年。時代や次元さえも超越した、神々を巡る旅が始まる! 俊英・鶴淵けんじが、古代神話にファンタジーやSFの視点を加えて描き出す、全く新しい“古代日本”像。
ある日、ごく普通の柚木九太(ゆずき・きゅうた)は、「宣誓術」によって動く人形ーー誓文人形(オートスクロール)に襲われた。病院で目が覚ますと、「誓文」で動く心臓を移植され、「誓文人間」になってしまっていた!科学とともにゴーレム技術が発達した現代を舞台に、「人を人たらしめるものは何か」を問うジュブナイルファンタジー!古代倭国ファンタジー『峠鬼』で熱狂を呼んでいる新鋭・鶴淵けんじの初期連載作。入手困難となっていた幻の名作が、装いを新たに完全版として再登場!============【「宣誓術」とは】言葉の持つ秩序からエネルギーを取り出し、人形を操るテクノロジーのこと。中世に錬金術とともに発展し、今なお科学産業の礎となっている。全国の学校には宣誓術を学ぶ部活動「誓文部」もある。===============