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作品数:6
全82件
鈴木
5.0
フラれたばっかの男が、自分もフラれたばっかだという女子高生とたまたま会って話すうち、うっかり涙を見せてしまう。ただ、その女子高生は実は全然会ったことのない妹だったという話。脚本家の倉田英之が前にどこかで「『恋風』は家の全ての部屋に一揃いずつ置いてある」みたいなことを言っていた。私もわりと似たようなところがあり、実家にワンセット、今住んでいる部屋に新装版でワンセット、更に電子版でワンセット所持している。それほどこの作品が好きだ。いわゆる「禁断の恋」的な話ではあるのだが、爽やかできらめいている、だから罪深い。淡い色彩、あるいはセピアを感じさせるような、優しくノスタルジックな普遍。いい意味で文学的なまといというか、飛躍のない描写の積み重ねでドラマを描き出す手法も作品の純粋さをひきたてる。登場人物たちの、いい意味で華やかさのない、素朴な顔立ちも好きだ。
恋風 新装版
レビュー(6)件
完結・全5巻
寸々
4.5
和装でちょっと古風なところが余計に実在性を低めている最高の歳上ヒロイン。表情の描き方が魅力的だが、デフォルメされた顔も好き。桃に素手でかぶりつくシーンが一番エロい。が、そんなことよりも愚かで若い男が一番好き。
夏の前日
レビュー(45)件
にっしー
4.0
好き
CLAVA
3.5
このレビューにはネタバレを含みます。
恋と愛の違いを教えてくれる、まさに恋愛漫画晶=愛主人公は相手のこと、相手のためを思った言動を取る晶といるときの主人公の心は、穏やか恋=はなみ主人公は自分のこと、自分のための言動を取るはなみと出会ったときの主人公の心は、激しいそして恋の前に、愛は成立しないそれが恋愛漫画
たま
少し大人な恋愛マンガ。甘酸っぱい、胸がキューっとなる作品。読み終わった後に、幸せなため息が出た。晶さんがすごくかわいらしい。
相田コメゾウ
タイトル通り、前日。吉田先生のデビュー作、若者達の青春オムニバス『水と銀』及び『水の色 銀の月』の前日譚なんです。前日譚ということは、結末がどうなるか分かってしまっているんですね。そんな登場人物のひとり、青木くんがまだ芸大生でウブな童貞で将来も見えていなかった不安定な頃、画廊の店長で和服が似合う大人の女性・晶に見染められひと夏の恋…もとい、ひと夏までの恋を経験し自身の画家としての生き方に向き合う成長譚。悲恋が見えてしまっているんですけれどふたりの生き様の過程がね、素晴らしいんです何よりもうこのね、理想の甘えたい年上像を絵に描いたような晶さんの描写がたまらんわけですね。キリッとした大人の美しい顔と不意をつかれた時のウソだろってぐらいめちゃくちゃ可愛い笑顔。青木くんの拾ったキレイなイチョウの葉を渡されただけで十代の乙女並にキューンってなったり…そんな晶を表現する吉田先生の真骨頂。カケアミでの濃淡の表現、空気の柔らかさの演出にはもう凄すぎて鳥肌立つわ、感嘆のため息が出るわ。そして時には厳しく叱りつけてきたり大胆に攻めてきたりな晶さん青木くんと体の関係の描写もですね…。晶さんの、決してだらしないわけじゃない年を取ってる女の大人の塊のような肉体がエロい「ばか、へたっぴ」とか思いながらも悦んでる幸せそうな晶さん…んn、いや、エロいを通り越して芸術性すら感じますね。そんな最高の晶さん。そして晶さんの大好きな青木くん。けれど…青木くんのためなら何だって援助したい晶さんと晶さんに釣り合いたいと意地を張る青木くんは少しずつほんと少しずつ言葉が足らずにすれ違っていきます…。ふたりの出逢いがなければ青木くんは一皮剥けることもなかったんだろうけどあまりにも切ない…しかし、あまりにも魅せる叙情詩です。閑話休題に、恋愛関係なく入ってくる青木くんの芸大の友人、現役漫画家の井上さんの話もとても良いんですよね。どんよりしがちなこの物語にいつもポジティブで明るいムードメーカー。「画家とは?」論もぶち込んでくるところも素敵だったりでこちらも必見のポイントでございます。*****※こちらのレビューはYoutubeにアップしている音読レビューを文字起こし、修正したものですhttps://youtu.be/rWFl9piDyQk
大虎丸
タイトルで距離を置きそうになったけど、まぁ面白い。大人だわ。大人のラブだわ。
官能先生
レビュー(19)件
既刊3巻
タイトルで敬遠しないで頂きたい…ノスタルジック年の差ラブストーリー。40歳にして純情妄想少年な編集者兼小説家の鳴海六郎(なるみろくろう)が夏祭りの夜に出会った22歳の謎のクール美少女・雪乃に想いを寄せる話。おすすめは、お互いに惹かれ合ってるんだけど、雪乃がまぁ素直になれなくて「小説家の先生は口説き文句もお上手ですのね」「キ…キッスくらいなんでもないんですからね」このもどかしさ!!ここがたまらんポイントですね六郎から自分の小説をプレゼントするって言われても断ってこっそり本屋に探しに行って買ってそれを愛おしそうに抱きしめるそんな雪乃がめちゃくそかわいいです。40歳にして良い言い方で少年の心を持った…えー、ダメな方で雪乃と喋れただけで喜んじゃう中学生のような恋愛をしている主人公。しかもそれが小説家なのでそんな妄想が爆発している所に官能小説を書かないかという仕事がきちゃって頭の中はますます色々といやエロエロと大変なことに…どのくらいエロエロな妄想かというと2巻を読んだ時に1巻から1年以上空いていたのでじじいなんで微妙に内容忘れててあれ…?ふたりってセックスしたんじゃなかったっけ?と勘違いしたぐらい(笑)いや、1巻読み返したら六郎の頭の中ではデートすらまだなのにセックスした事になっててそれが勘違いしてた原因だったんですけどwその清々しいくらいまっすぐなエロバカ正直さ官能先生ならぬオナニー先生…嫌いじゃないですそして単行本の帯に「この恋路はきっとうまくいく」って書いてあるんですけど…ほ、ほんとかなぁ?信じていいんでしょうか?吉田先生は「恋風」「夏の前日」…なんか悲恋のイメージなんですけど…その辺もどうなるか期待したい作品です-----※こちらのレビューはYoutubeにアップしている音読レビューを文字起こし、修正したものですhttps://youtu.be/vT0eqK4j6fw
山田邦明
3.9
一番可愛い年上の女の人
Min Thant
3.0
水と銀
レビュー(1)件
既刊1巻
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