つげ義春

青林堂つげ義春作品集をこれにて代用。

似ているようで全く違う作品群。表現の幅がいかつすぎる。

鞄に忍ばせていたら見つかってしまい、「昭和のエロ本やん」と言われた。

どこを読んでも面白すぎて困ってしまう。転換期となった『沼』以後は、1巻終盤の読後感に似たものを感じる。つげ作品の"雨"と"影"とても良い。

時代物短編集。忍びの城がストーリー◎解説で挙げられていた氏の野球漫画気になる。

前巻後半で纏っていた哀愁は影を潜め、ヤクザ、青春、SFなど多岐にわたるジャンルを収録。全て面白いことは言うまでもなく、ただもう一味欲しい気持ちも。「下町の唄」がお気に入り。

これ読んだらとりあえず漫画の見方変わるだろ

初期作品群の中だけでも如実に作風が変化していて面白い。その辺の掘り下げが解説でされてるのも有難い。

前半のミステリ調の作品は好みに合っていたし、悲哀、哀愁漂う後半の作品群も良かった。

＊つげ義春の作品は全て大判サイズの全集で読んでる。

「無能の人」のとぼけた鋭さ、この作品を超えるような漫画は果たして現れるのでしょうか。

つげ義春自身の当時の生活が元になっている話が多く、荒唐無稽な今では考えられないような場面や作品もあるが、細部のリアリティが効果的に物語に現実味を持たせている。