ひとりぼっちで生きる野生犬ゼロはハンターに命をねらわれるが、すんでのところでみなし児の少年 太郎に救われる。お互いに身寄りのないもの同士で力を合わせて生きていこうとゼロと太郎はドロボウをしながら気ままな生活をはじめた。しかしふたたびハンターに追われるなか、ゼロの前に不気味な迫力を持つ老人 犬師と彼の育てた犬 キングが立ちはだかる。ゼロはキングに立ち向かうが手も足も出ずに敗れてしまう。犬師はゼロを連れ去りきびしい修行をゼロに与えた。キングに勝ちたい一心で苦しい修行を終えたゼロに犬師はこう告げた。「ゼロよ、最後の修行だ。武者修行の旅に出ろ!」自分の太陽の見つけるために、ゼロの旅がはじまる。
発刊: 2021.09.09 ~
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aぼくたちムシムシ探偵団は昆虫の絵を描いたり模型を作るクラブ活動をしていたんだ。でもある日児童会長に呼び出されてムシムシ探偵団をつぶすって告げられた!虫もつかまえないムシムシ探偵団なんてジャマだって言うんだ。ほんとはぼくたちだって本物の虫をつかまえたいけれど、むかしはたくさんいた昆虫も数が減って今はもうほとんどが絶滅してしまったんだ…。あんまりくやしかったから思わずこんな約束してしまった。「み、み、みてろよ…、カブトムシをつかまえてやるっ!」って!!(「SOS!ムシムシ探偵団」)『恐竜大紀行』『てんぎゃん-南方熊楠伝-』著者、岸大武郎のデビュー作をふくむ初期短編集。表題作ほか手塚賞準入選作「21世紀の流れ星」手塚賞入選作「水平線にとどくまで」「方舟」「あいつ」(単行本初収録)の計5編を一挙収録!