喫茶店で占い師として働く鷺沼悠真は、サファイと名乗るアラブ風の衣装をまとった美貌の男に声をかけられる。 サファイは、中東の専制君主の国―ムクタディル王国の王位継承者。 未来を視通す力を持つラスールの末裔である悠真を、捜しに来たのだと言う。 覚えのない悠真は必死に抵抗するが、半ば強引に連れ去られてしまう。 そして、神の幸いをその身に宿すラスールは、聖娼として千日、抱かれるのが役目だと言われ、サファイのとろけるような愛撫に悠真は翻弄されてしまい…。 灼熱の大地で燃え上がるドラマティック・ラブ。 (http://www.chil-chil.net の小説版から引用)
小柄で可愛い見た目のせいで「天使系男子」というコンセプトで読者モデルをしている律は、本当はカッコイイ男に憧れている。ある日先輩モデルからもらった怪しい入浴剤を使うと、逞しい長身と精悍な顔立ちの、まさに律がこうなりたいと願う理想通りの男がお湯から現れた。 全裸で。「俺はご主人様がお使いになった入浴剤の精霊でございます」 紳士的かつ強引にエロいご奉仕をする精霊。精霊の顔が好みすぎて逆えず気持ちよくさせられてしまう律。主従関係を結んだ二人だが、精霊・ナイトは10日後には消滅してしまう運命だという。ただし、ご主人様と"心から愛し合えば"消えずに済むというのだが――。