91
発刊: 2012.04.20 ~
既刊1巻
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a3.08
88
発刊: ~
既刊1巻
新刊通知
a3.06
88
発刊: 2013.10.17 ~
完結・全1巻
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a◆忘れていた、恋の味を、もう一度。おしゃべりでお調子者のシングルファーザーと、しっかり者で不器用な妙齢女子。新鋭・宇野ジニアが優しく紡ぐ、切ないおとなのラブストーリー!◆人気美容師のヒロは、おしゃまな一人娘・しのぶと二人暮らし。そして出会った、しっかり者の薬剤師・芳乃。笑顔の後ろに本音を隠した「彼」と、あまり笑顔を見せてくれない「彼女」。性格は正反対の二人だけれど、恋に臆病なのはどちらも同じ。反発しながらも互いの距離は次第に近づき、止まっていた時間が、動き始める――。
フランスのマンガ表現「BD(ベーデー)」と日本のマンガのフュージョンを模索する、東京在住のフランス人フレデリック・ボワレ。彼の現時点での実験成果の1つ。「NHKフランス語会話」テキストでの連載の加筆・修正版である。2つの異なる言語が出あうことで生まれたユーモラスなタイトルは、本作に漂う日仏ない交ぜの不思議な感覚を端的に表している。 <p> 日仏の交感が生み出した本作は、日本人女性とフランス人の青年の私的で詩的な恋愛風景を描く。写実的で繊細な絵で映画的に紡がれる2人の関係。直接的な性的描写が頻出するにもかかわらず、静謐(せいひつ)とした、たたずまいがある。そんな作風には、日本のマンガとフランスのBDの共通項、親和性、そして微妙な差異が魅惑的に浮かび上がる。 <p> 本作には、ボワレが「感銘を受けた」と表明する、福山庸治とやまだないとがゲストとして作画に参加している。ボワレの、日仏のマンガ文化の交流をめざす姿勢は、このような遊びの部分にまでよく表れている。日々の営みを淡々と描くことで、軽やかに国境線を飛び越えようとするボワレの試みに、ぜひ一度触れてみてほしい。(横山雅啓)