デビュー前の原稿から『坂本ですが?』『ミギとダリ』のスピンオフまでを収録。急逝した偉才の、成長と輝きを刻んだ特厚280ページの永久保存版。【佐野菜見プロフィール】1987年4月17日生まれ。兵庫県西宮市出身。2010年4月、Fellows! Vol.10A(エンターブレイン)に読切『ノンシュガーコーヒー』を発表し、漫画家デビュー。2011年に読切として発表した『坂本ですが?』が話題となり連載化。同作は、2013年度「コミックナタリー大賞」第1位、『このマンガがすごい! 2014』(宝島社)オトコ編第2位に選ばれるなど注目を集め、2016年にTVアニメ化。2017年7月より、連載第二作となる『ミギとダリ』を漫画誌・ハルタ(KADOKAWA)に執筆。持ち前のギャグにサスペンスとホームドラマを加えた同作は全7巻で完結後、2作連続となるTVアニメ化を果たす。
生誕150周年。25歳の若さで亡くなった異端の画家オーブリー・ビアズリー、その栄光と破滅の生涯を描く。19世紀末のイギリス。21歳の青年ビアズリーは小説家オスカー・ワイルドのもとを訪ねてこう言った。「是非ボクの絵を『サロメ』に使って欲しいのです」ワイルドは突然の申し出に驚いたが、彼の大胆不敵な態度、妖しい魅力、そしてたぐいまれなる才能に溺れていく。同性愛疑惑、実姉との近親相姦などスキャンダラスな噂が飛び交う一方で、肺病に苦しみながらも、ただひたすらに作品を描き、芸術にすべてを捧げた。地位も名誉も手に入れたビアズリーが、死の直前に求めたものとは――。