少女たちが恋をし、愛した寄宿舎。そんな楽園での今が永遠に続けばいいと誰もが願いながらむ、少女で居続けることを時が、環境が、変わりゆくすべてが許さない。自らを双子と呼び合う姉妹のようなエイミーとフィオナ。本当の家族を知らない彼女たちにとって、お互いと寄宿舎が家族そのものだった。そんな彼女たちも、少女のままではいられない。彼女たちの選択、その先にあるものとは…。少女だけに許される美しさと儚さ、そこに内包された残酷さ、眩いほどの一瞬の輝きをひるのつき子が渾身の想いを込めて描き続けた同人誌[寄宿舎シリーズ]、その序章となる3話をまとめた作品です。
あかねが軽音サークル新歓コンパで出会ったぼっちな新入生・るり子。テキトーに音楽楽しんで、就職して恋愛して…なんて要領よく生きていこうと思ってたのに。ノラ猫みたいなるり子と一緒の時間が、いつの間にか大事になり過ぎていた。一線を越えるのも一瞬だった。だけど、テキトーな私に溺れて、るり子が音楽を忘れるのを見て。決意して…。“ルッコ”として成功した彼女を街中で見ることになった。アオイハルの苦いすれ違いとそれからを描いた「音楽なんてどうでもいい」を初めとして、高校時代の透明な空気の中で、ぶつかり合う三角関係が眩しい「羊と氷菓」前後編、大事なものを失った後の夏の日々がセツナイ「ナツヤスミ」…などピリっと辛く、ときに甘酸っぱい著書渾身の作品集、ついに刊行。
3.22
54
発刊: 2021.09.17 ~
完結・全4巻
新刊通知
a「5年後お互い独り身だったら結婚しよう」そんな友達との約束が実を結び、結婚することになったくるみと瑠璃子。恋人だったわけじゃない"ともだち"同士の二人の結婚生活は、何から何まで初めてづくし。薬指の指輪がしっくりくるのか、こないのか、それはこれからの二人しだい……。