同性愛が許されていた時代から長い年月がたち、同性愛が犯罪とされる今の世界では、同性愛者たちは犯罪者とされていた。未成年者による同性愛行為がみとめられた場合は、“男女健全基盤基本法”に違反したとみなされ、少年院のような矯正施設「不蘂体聖化院(ふずいたいせいかいん)」、通称「聖化院」に強制送還され、徹底的な教育が施されていた。15歳の少女、不由美は、同じクラスの少女、しおんを異常なほど愛していた。クラスメイトたちに嫌煙されている不由美とは反対に、しおんはクラスの人気者だった。正反対なふたりだったが、しおんも不由美の愛を受け入れていた。そんなある日、何者かに不由美が同性愛者だと密告されてしまい、パートナーであるしおんと一緒に聖化院に送られることとなる。そんな二人を待ち構えていたのは、差別的な聖化院の職員と、様々な過去を抱えた個性豊かな少年少女たちだった。
▼第1話/ぶらんこの夜 ▼第2話/激動の始まり ▼第3話/新たな胎動 ▼第4話/静かな転換 ▼第5話/第3の男 ▼第6話/山、動く ▼第7話/資質と器 ▼第8話/労働意欲と志 ▼第9話/コンペは踊る ▼第10話/一面の花畑 ▼第11話/ありがとう。 ●登場人物/小池幸太郎(大江戸食品の窓際社員)、花輪(大江戸食品の宣伝課社員)、俵堂社長(大江戸食品のワンマン社長)、俵堂美波(社長夫人)、神田しの(宣伝課の女性社員)、俵堂俊作(社長の息子)、麦岡(副社長) ●あらすじ/大江戸食品の宣伝課で、いつものように課長の小池さんいびりが始まった。窓際とはいえ、際限のない陰険ないじめに同じ課の花輪は怒りをあらわにするが、誰も気に留めない。見かねた花輪は小池さんを飲みに誘い、なぜ何も言い返さないのかと憤りをぶつける。しかし、その後小池さんの口から語られた話に、花輪は度肝を抜かれるのだった!(第1話)
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発刊: 2008.11.18 ~
既刊2巻
新刊通知
a母が精神科に通い始めたとき私はまだ4歳でした――。31年間の想いが詰まった感動のコミックエッセイ!これは、精神病にかかったお母さんを持つ、著者の実話を描いたコミックエッセイです。近年、「うつ」という言葉が一般に浸透したことで、実は、とても多くの人が心の病気で悩んでいるということが明らかになりました。著者のお母さんもその一人……。ただし、診断の結果は「うつ」ではなく、うつに次いで多い「統合失調症(トーシツ)」です。昔は「精神分裂病」と言われていたこの病気、なんと100人に1人の割合で発症しています。これはがん患者と同じ割合です。でも、どうしてあんまり聞いたことがないのでしょうか。その裏には家族のやりきれない想いがあったのです……。本書では「統合失調症」とはどんな病気なのか、どうやって回復するのか、どんな思いを抱いているのか、そして当事者とどう関わっていけばいいのかを家族の視点から描きました。また、看病されるお母さんと看病する娘の、心と心のぶつかり合い、通じ合いを深く鮮明に描いた作品にもなっています。「ときにはイヤになるけれど、今では幸せな生活を送っています」。そんな著者の姿が、間違いなく胸を打つ一冊です。*目次より◎幻聴に従う◎死にたい…◎やっぱり同じお母ちゃん◎退院と15kg◎一度も恋をしたことがない◎副作用がつらい…◎100人に1人のビョーキ◎プロポーズに苦悩
テレビ局の制作現場を舞台に繰り広げられる、一般的な男1名+一般的な女1名+猟奇的な女1名=安らがない「仕事と恋の三角関係」。安らがないのは猟奇的な女のせいか、それとも一般的な男女のせいか…?テレビ局の制作現場で日々忙しく働くゆみは、同じ番組のAD・羽柴に好意を抱いていた。ふだん口数は少ないが、仕事はキチンとこなし、人当たりも良い好青年。だがある日、ゆみは羽柴の意外な過去をふたつ知ることになる。ひとつは羽柴が東大中退、アメリカで学位を取った元エリートだったということ。もうひとつは、配属されたばかりの社員AD・チカコと彼が中学時代に付き合っていたことで…。
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発刊: ~
完結・全1巻
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