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板垣巴留
4.04
56518
新刊通知
発刊:2017.01.06 〜
完結・全22巻
1197件の評価
悠
5.0
最高レゴシ大好き
うにたべたい
4.2
擬人化した動物たちが暮らす世界が舞台です。元々作者の板垣巴留さんの短編作品「BEAST COMPLEX」があり、その世界観のまま主人公をハイイロオオカミの高校生に据えて連載作品としたものとなります。設定的にはディズニーのズートピアや、けものフレンズのような、動物同士が暮らす世界で、お互いの違いを尊重しあって仲良く助け合って生きる物語のようですが、決定的な違いとして、肉食動物は本能的に草食動物を捕食従っており、人道的観点からそれを"我慢している"という状況があります。草食動物は肉食動物を怯え、肉食と草食のお互いの本能を抑えながら共存をしているため、社会には見えない歪があり、いつ壊れるかもしれない拮抗が存在しています。全寮制の学校「チェリートン学園」、その演劇部に所属するアルパカの「テム」が、ある日、食い殺される「食殺事件」が発生します。同じ演劇部のハイイロオオカミの「レゴシ」は、寡黙な風貌から、一時その犯人ではないかと疑われてしまうが、その疑いはすぐに晴れる。ただ、犯人は不明のまま、演劇部内には不穏な空気が漂い始める、というところからストーリーが開始されます。登場キャラクターは擬人化した動物たちですが、人語を話し、動物としての特性は残っているものの、基本的に"肉食"と"草食"に大別される人物として登場します。"食う側"と"食われる側"が存在する社会の物語となっており、また本作のテーマにもなっています。基本的にその世界では肉食が禁じられており、肉食動物も野菜や穀物を食べ、卵や牛乳でタンパク質を摂取することを余儀なくされているのですが、こっそりと"裏肉"が出回る"裏市"が存在するなど、深刻な課題がクローズアップされます。また、その世界では別種でも子作りが可能で、婚姻も認められています。ハイイロオオカミのレゴシはドワーフ種のウサギの「ハル」に思いを寄せていて、種族を超えた恋愛、それも"オオカミ"と"ウサギ"の恋愛という、障害だらけのドラマが展開されます。混血の子供の運命や、肉食と草食の恋愛の難しさなど、設定がよく練られています。それ以外にも、その世界には、動物たちを統率する"BEASTAR"という存在がいたり、裏町を牛耳るヤクザのような組があったりと、一見して、肉食と草食の共存する世界なんて無理があると思いましたが、それを実現する仕組みがかなり組み立てれており、おもしろいと思いました。作者の板垣巴留さんは、バキシリーズの"板垣恵介"氏の娘さんだそうです。バキシリーズほどではないですが、本作もバトルシーンが結構な頻度であります。バトルあり、恋愛あり、友情あり、社会に対する啓発・啓蒙的な、課題を投げかけるような側面もあって、結構ごちゃごちゃしたところがありますが、最後は全てひっくるめて収まる形に収まったと思いました。「結局、いいの?」という感じもしましたが、「いいんです」と思わせるような終わり方でした。動物たちの、複雑なこの世界の物語は、引き続き「BEAST COMPLEX」で描かれるそうです。続編も楽しみです。
よ
3.8
人間社会のドラマ
Ikuru
3.9
新しい設定で凄いアイデア
ねも
キャラや背景の描き込みの丁寧さと細かさが素晴らしい。登場人物が全て動物の擬人化だが、人のように生活している中でも動物の生態をそのまま受け継いでいる為生きづらさや葛藤があり、物語に深みが生まれている。肉食のタブー、隠しきれない差別、各々を取り巻く薄暗い闇の部分を見て知って成長していく主人公の姿が愚直で格好いい。
lrvgfpcjwbxjlq
4.5
このレビューにはネタバレを含みます。
2021/02/05、22巻net。良い話と、考えさせられると、動物可愛い。生と食についても考え直せる。食肉と草食だったら、人間は肉食寄りで、その発想しか思い付かないけど、草食の立場に立った視点も書かれてて凄いと思った(草食いつも危険と隣り合わせで生きてるとか。草食からしたら肉食の友達でもいつ食肉されるか不安だから仲良くしてること自体凄いこととか)ウサギは普通に可愛いし、狼が照れたり尻尾振るとこもキュンかわ。皆良いキャラ。
ななみ
4.0
肉食獣と草食獣が共存できるか?のお話し。とりあえずアカシカのルイさんがカッコいい。ジュノちゃんが報われんかったのが少し悲しいし、最後の展開もちょっと急展開やったけど、ストーリーが面白い。ずっと気になってて一気読みした作品。
ほしの
1.6
おれにはまだ早い世界観だった。。。ただ動物をとうして人生を学べる。動物好きにはたまらないかと。。
こまいずあぺん
4.9
親父が刃牙っていうギャグ漫画描いてるのこれを描けるのはすごい現代風刺にもなってると思うしすごい刺さった道徳の教材としても使えると思う
ナータ
若干、駆け足で終わった感がぬぐえない。結局、父親とメロンは会わないままだし。もうちょっとかかわったキャラに焦点を当てるかと思ったがそれはサイドストーリーかな。動物の世界のヒューマンドラマで世界観は好きだがいまいち消化不良である。
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