BEASTARS

板垣巴留

4.12

38559

発刊:2017.01.06 〜

完結・全22巻

『BEASTARS(1)』巻の書影
『BEASTARS(2)』巻の書影
『BEASTARS(3)』巻の書影
『BEASTARS(4)』巻の書影
『BEASTARS(5)』巻の書影
『BEASTARS(6)』巻の書影
『BEASTARS(7)』巻の書影
『BEASTARS(8)』巻の書影
『BEASTARS(9)』巻の書影
『BEASTARS(10)』巻の書影
『BEASTARS(11)』巻の書影
『BEASTARS(12)』巻の書影
『BEASTARS(13)』巻の書影
『BEASTARS(14)』巻の書影
『BEASTARS(15)』巻の書影
『BEASTARS(16)』巻の書影
『BEASTARS(17)』巻の書影
『BEASTARS(18)』巻の書影
『BEASTARS(19)』巻の書影
『BEASTARS(20)』巻の書影
『BEASTARS(21)』巻の書影
『BEASTARS(22)』巻の書影
ばんばんさん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
4.12

502件の評価

4.2

22巻まで読みました

擬人化した動物たちが暮らす世界が舞台です。
元々作者の板垣巴留さんの短編作品「BEAST COMPLEX」があり、その世界観のまま主人公をハイイロオオカミの高校生に据えて連載作品としたものとなります。
設定的にはディズニーのズートピアや、けものフレンズのような、動物同士が暮らす世界で、お互いの違いを尊重しあって仲良く助け合って生きる物語のようですが、決定的な違いとして、肉食動物は本能的に草食動物を捕食従っており、人道的観点からそれを"我慢している"という状況があります。
草食動物は肉食動物を怯え、肉食と草食のお互いの本能を抑えながら共存をしているため、社会には見えない歪があり、いつ壊れるかもしれない拮抗が存在しています。

全寮制の学校「チェリートン学園」、その演劇部に所属するアルパカの「テム」が、ある日、食い殺される「食殺事件」が発生します。
同じ演劇部のハイイロオオカミの「レゴシ」は、寡黙な風貌から、一時その犯人ではないかと疑われてしまうが、その疑いはすぐに晴れる。
ただ、犯人は不明のまま、演劇部内には不穏な空気が漂い始める、というところからストーリーが開始されます。
登場キャラクターは擬人化した動物たちですが、人語を話し、動物としての特性は残っているものの、基本的に"肉食"と"草食"に大別される人物として登場します。
"食う側"と"食われる側"が存在する社会の物語となっており、また本作のテーマにもなっています。
基本的にその世界では肉食が禁じられており、肉食動物も野菜や穀物を食べ、卵や牛乳でタンパク質を摂取することを余儀なくされているのですが、こっそりと"裏肉"が出回る"裏市"が存在するなど、深刻な課題がクローズアップされます。

また、その世界では別種でも子作りが可能で、婚姻も認められています。
ハイイロオオカミのレゴシはドワーフ種のウサギの「ハル」に思いを寄せていて、種族を超えた恋愛、それも"オオカミ"と"ウサギ"の恋愛という、障害だらけのドラマが展開されます。
混血の子供の運命や、肉食と草食の恋愛の難しさなど、設定がよく練られています。
それ以外にも、その世界には、動物たちを統率する"BEASTAR"という存在がいたり、裏町を牛耳るヤクザのような組があったりと、一見して、肉食と草食の共存する世界なんて無理があると思いましたが、それを実現する仕組みがかなり組み立てれており、おもしろいと思いました。

作者の板垣巴留さんは、バキシリーズの"板垣恵介"氏の娘さんだそうです。
バキシリーズほどではないですが、本作もバトルシーンが結構な頻度であります。
バトルあり、恋愛あり、友情あり、社会に対する啓発・啓蒙的な、課題を投げかけるような側面もあって、結構ごちゃごちゃしたところがありますが、最後は全てひっくるめて収まる形に収まったと思いました。
「結局、いいの?」という感じもしましたが、「いいんです」と思わせるような終わり方でした。
動物たちの、複雑なこの世界の物語は、引き続き「BEAST COMPLEX」で描かれるそうです。
続編も楽しみです。

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