がっこうぐらし!

海法紀光千葉サドル

3.65

5520

発刊:2012.12.12 〜

完結・全12巻

『がっこうぐらし!(1)』巻の書影
『がっこうぐらし!(2)』巻の書影
『がっこうぐらし!(3)』巻の書影
『がっこうぐらし!(4)』巻の書影
『がっこうぐらし!(5)』巻の書影
『がっこうぐらし!(6)』巻の書影
『がっこうぐらし!(7)』巻の書影
『がっこうぐらし!(8)』巻の書影
『がっこうぐらし!(9)』巻の書影
『がっこうぐらし!(10)』巻の書影
『がっこうぐらし!(11)』巻の書影
『がっこうぐらし!(12)』巻の書影
尾後ポゴさん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.65

135件の評価

3.9

このレビューにはネタバレを含みます。

屋上で野菜を育て、太陽光発電でお湯を沸かし、非常食で食事を済ませるなど、学校の施設のみを用いて生活をし、学校で寝泊りをする"学園生活部"。
本作開始時はそこに所属する女子高生3人「丈槍由紀」、「恵飛須沢胡桃」、「若狭悠里」と顧問の先生「佐倉慈」が主役です。
いつもと変わらない日々、楽しい毎日を過ごす由紀と、その明るさに救われるメンバーですが、やがて備蓄が尽きてゆく。
そんな折、由紀は遠足に行くことを提案します。
無免許の車を飛ばして、道を歩く元同級生だったかもしれないリビングデッドを蹴散らし、食料を求めて、一行はショッピングモールにたどり着く。
かろうじて平和な空気なのは第1話の途中まで、やがて本作は増殖したゾンビにより崩壊した社会で何とか生き残った少女たちの物語と移行します。

まんがタイムきららフォワードに掲載していたゾンビアポカリプスもので、可愛い絵柄に反してハードな内容が特徴です。
原作がニトロプラスである以上、お察しですね。
人がそのまま腐った状態で動き回るゾンビを、スコップなどを武器に惨殺して回るシーンが多々あり、ゾンビになってしまった仲間との対峙や、精神が壊れてしまう描写や仲間割れなど、普通にゾンビものとしてのフォーマットに則っています。

ただ、絵柄が可愛らしく、グロさや恐怖の演出には乏しいです。
ゾンビは出ますが、かわいい女の子達がきゃあきゃあ言ってゾンビを殺したりゾンビになったりするような内容で、あまり臨場感のようなものは感じませんでした。
また、ゾンビにより崩壊した世界を描いた作品ですが、いわゆるパニックホラー的な作品ではないと思います。
少女たちが自分たちの居場所(=がっこう)を守るため抵抗をする物語で、アクションを求めると肩透かしを食います。
いわゆる、絵は可愛いけど内容はショッキングな、まどかマギカのような作品かというとそういうわけではなく、絵と作品の雰囲気は合致していると感じました。

少女漫画ライクな作風ですが、展開が早くわかりやすいです。
夜にちょっとだけ読もうと1巻を捲ったら、気がついたら全巻読み終えていました。
ラストもこの手の作品には珍しく投げっぱなしにせずにちゃんと結末がついています。
なお、本作はアニメ化、実写映画化していますが、展開はどれも異なるそうです。
機会があれば他のメディアも見てみたいです。

12

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