クローン5

すぎむらしんいち

245

発刊:2002.08.09 〜

既刊4巻

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クローン5のあらすじストーリー紹介

 「これぞエンターテイメント!」。本作を読んだ人は、意味深げな1ページ目から最後まで、怒涛(どとう)の勢いで読み切り、ひと息ついた後で、きっとそう思うに違いない。 <p>   とある製薬会社の研究員だったおっさん、諸岡により、20年前に1つの受精卵を分割して作り出されたクローン人間たちの物語である。諸岡は勤めていた製薬会社をリストラされた後、同じ遺伝子パターンを持つ4人のクローンを集め、それぞれの欠点を補う「完全なる5人目」を作る計画を推し進めようとするが、製薬会社や反政府組織、ハッカー、警察などの思惑もからんできて事態はどんどん混乱の度合いを強めていく。 <P>   登場人物も、主人公格で身体ばかりデカいバカの忠次、元アイドルのアキ、デブで引きこもりでオタクのたけし…、といったクローンたちをはじめ、反政府組織の女帝的存在である小夜子、アキの養父の芸能プロダクション社長など、一癖も二癖もありそうな面々がめじろ押し。 <p>   そんなクセの強いキャラたちが画面狭しと暴れ回る物語は、次から次へと思いもよらぬ方向へと転がり回り、何が飛び出してくるかまったく予想がつかない。すぎむらしんいち作品の特徴である読者を一瞬たりとも飽きさせないスピーディーなテンポ、「映画的」と評されることも多いダイナミックでメリハリの利いた画面構成の妙などもあって、読み始めたらもう止まらない。この作品には小難しい理屈も、教訓も説教もない。ただただ痛快極まりないエンターテイメントあるのみ。しち面倒くさいことをまったく気にすることなく、一気呵成に読んでいける。(芝田隆広)

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