対人恐怖症気味の高宮蛍。雨の日に仕事で出かけた帰り道、人混みに酔いうずくまっていたところ「大丈夫ですか?」と手を差し伸べられた。その男の子は自分が差していた傘を貸してくれキラキラした笑顔で去っていった。その笑顔が忘れられず、傘を返すために会えるともわからず同じ場所で待つ蛍。両親を失い、母親の弟に愛情いっぱいで育てられた春野 優人は高校生。雨の日に助けた年上の男の人は綺麗でかっこいいのにコンプレックスの塊…。優人は彼の心を解きほぐすことができるのか。蛍と優人の優しくてせつなくて甘い初恋物語! 『春の雪』のさくらと雪彦のお話も収録!