うなぎ鬼

落合裕介高田侑

3.42

2555

発刊:2014.09.22 〜

完結・全3巻

『うなぎ鬼(1)』巻の書影
『うなぎ鬼(2)』巻の書影
『うなぎ鬼(3)』巻の書影
うにたべたいさん、他2人が読んでいます

あらすじストーリー紹介

借金に苦しんでいた倉見勝は千脇に拾われ裏稼業に励むことに。勝に課せられた任務は重さが50~60キロのコンテナをマルヨシ水産に運ぶというものだった。コンテナの中身とは一体…サイコホラー!

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この漫画のレビュー

一覧
5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.42

70件の評価

4.2

3巻まで読みました

倉見勝というガタイはいいが、気の弱い男が主人公のホラー漫画。
彼はギャンブルでした借金が膨らみ、闇金に手を出した結果、気がつけばその額は、到底返済不可能なものとなってしまった。
保険をかけて殺される寸前のところ、千脇という会社社長に拾われ、借金の取り立て人として雇用される。
人がいいが、話しかけると少し考える癖のある倉見の顔は、千脇曰くには"怖い"ため、非常に役に立つということだ。
そんな折、倉見と同僚の富田は、千脇から、あるコンテナをうなぎの養殖場へ運びだけというバイトを任される。
50~60kgほどの、ちょうど人が入れるくらいの大きさのコンテナを。

原作は角川ホラー文庫のホラー小説。
霊や妖怪こそ出ないものの、うなぎ養殖場やその周囲の人々の異様な表情、雰囲気は恐怖感を煽ります。
決して中身を教えてくれない謎のコンテナ、タンパク質ならなんでも食うといううなぎ、それらの符合が導き出すものは、嫌が上にも自ずとあるキーワードを連想してしまいます。
果たして、そのコンテナの真実は。

全3巻と長くなく、先が気になって一気に読んでしまいました。
最後は"要するに"とまとめてしまうと大したことなかったりしますが、それでもそこに至るまでのドラマは引き込まれるできです。
ただ、ラストの展開は非常に後味が悪いものとなっています。
続きが描かれるとして、読みたいとは思わないですが、山木という男の最後の行動、及びその後の行動は、人によって解釈が変わりそうです。
個人的には、ハッピーエンドで終わる気がしないので、本作は非常に良いタイミングで結末を迎えたと思います。

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