ヒミズ

初見は普通におもろいぐらいだったけどちょっと前に読み返した時食らいすぎた、、、理想の鬱漫画、タナトス

ストーリーがコンパクトに纏められていて濃厚。
悲しくも良い作品。

「·····決まってるんだ」
「·····そうか、決まってるのか」
この言葉を事ある事に思い出す。
抗えない運命のようなものだと捉えているが果たしてそれは絶望なのか。
思春期に読んだ自分には刺さりまくった。

罪悪感を感じられる人間でありたい。

本作の中に「病気」という言葉が何回か出てくるが、精神病の幻覚、追い込まれ方、それしか道がないと思ってしまうラスト、　2001年に刊行された漫画としてすごく表現されていると思う。
ライトに書かれているけど、共感できる部分は多かった。

終わり方残酷だけど日本ぽい、好き。

最高。

何が吹っ切れて狂気的になるのではなく
少しずつ主人公が狂気的になっていくのが逆に怖かった

段々と狂気の沼に落ちていく感じが凄い。

世の中は救いで溢れている