かわいいひと

斎藤けん

3.43

3330

発刊:2015.05.01 〜

完結・全7巻

『かわいいひと(1)』巻の書影
『かわいいひと(2)』巻の書影
『かわいいひと(3)』巻の書影
『かわいいひと(4)』巻の書影
『かわいいひと(5)』巻の書影
『かわいいひと(6)』巻の書影
『かわいいひと(7)』巻の書影
うにたべたいさん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.43

75件の評価

4.4

7巻まで読みました

目付きが悪く死神のような顔つきのため人々に恐れられてしまう、善良な花屋の青年「花園森也」。
ある日、納品先である大学に訪れた彼は、車の荷台に女子大生「鈴木日和」が乗り込んでいるのを見つける。
友人からの頼みを断れず、大学のミスコンに出ることになった彼女は、出場をしたくなくて隠れていた。
彼女に優しく語りかけた森也だったが、その日以来、彼の花屋に日和が度々来店するようになる。
少しずつ日和に惹かれる森也だったが、自分の容姿にコンプレックスのある彼はそんな気持ちに蓋をする。
そんなある日、日和が森也に花束を注文するのだが。

27歳の社会人と女子大生による非常に健全な恋愛マンガ。
全7巻ですが、1巻の1話で恋愛は成就し、以降はコンプレックスのある青年と、そんな彼が愛おしい彼女のイチャイチャラブラブストーリーとなっています。
この手の漫画によくある、"サブキャラクターの恋愛ストーリー"や"恋のライバルの登場"という展開はほぼなく、友人の恋愛話はあるが既に恋人同士として登場し、個性的なご両親やご兄弟が登場するという、個人的には珍しい展開の少女漫画だなと思いました。
大人と大学生故に学校行事イベントもなく、就活で悩んだり、二人で温泉旅行に行く展開などが登場します。
掲載誌がAne LaLaだったこともあり、LaLa系などよりターゲット層が上に感じました。
絵柄はかわいくふわふわしているので、女性誌的な内容ではなく少女漫画という感じがしますが、この絵柄で濡れ場もあるので、大学生以上の方向けの作品だと思います。

森也くんは"死神のよう"な顔という設定で、初対面の方にはほぼ悲鳴をあげられてしまうのですが、"君に届け"の爽子のようにツリ目な感じの好青年として描かれています。
読者的には笑顔が素敵な好青年として映るため、作中の人物の怯えようには少し違和感がありました。
並行して彼岸島を読んでいるので、死神のような容姿がどういうものか、松本光司先生に描いてもらいたいと思いましたが、容姿があれすぎてヤギの面を被っている花屋が主人公のマンガになりそうで流石にまずいと思いました。

描かれている場面は中高生ではできないような大人の付き合いですが、波風のようなものはほとんどなく、どちらかというと日常系マンガのような雰囲気があります。
タイトルの通りかわいい二人の物語でした。

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