星は歌う

高屋奈月

3.38

2307

発刊:2008.01.18 〜

完結・全11巻

『星は歌う(1)』巻の書影
『星は歌う(2)』巻の書影
『星は歌う(3)』巻の書影
『星は歌う(4)』巻の書影
『星は歌う(5)』巻の書影
『星は歌う(6)』巻の書影
『星は歌う(7)』巻の書影
『星は歌う(8)』巻の書影
『星は歌う(9)』巻の書影
『星は歌う(10)』巻の書影
『星は歌う(11)』巻の書影
うにたべたいさんが読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.38

41件の評価

4.2

11巻まで読みました

『フルーツバスケット』の高屋奈月作品。
ファンタジーではなく、一般的な高校生男女の物語となっています。

主人公は、星空鑑賞同好会に所属している「椎名サクヤ」。
星を眺めるのが好きで、星々は歌っていることを感じ取ることができる女子高生です。
彼女は、従兄である「宮古奏」と同居していますが、奏は定職についておらず、サクヤのアルバイト代で生活をしています。
サクヤの誕生日の日に、サクヤが自宅に帰宅すると、奏は知らない青年と一緒にサクヤを祝ってくれました。
彼の名前は「葵千広」というが、奏も彼の正体を知らず、奏の勘違いから一緒にいたことが後に発覚すします。
千広が気になっていたサクヤは、同じ高校に千広がいたことに気づきます。
だが、星について語るサクヤに、千広は「嫌い」だと言い放つ。

その一言でサクヤは、千広が好きだったということに気づき、以降、基本的にはサクヤと千広が中心で物語が展開します。
フルバも家庭環境が複雑だったり、主人公の透からして最愛の母を亡くして、家がない状態でストーリー開始でしたが、本作はそれ以上に凄惨な生い立ち、家庭環境が描かれます。
虐待やいじめ、いじめの報復、果ては自殺を決意するような展開があるため、心にトラウマがある方は注意が必要な作品だと思います。

また、キャラの描き分けがいまいちで、時々誰が誰だかわからなくなることがありました。
女性キャラは少ないのでまだいいのですが、千広と奏、同級生「村上優里」の兄・優人、サクヤの担任の「久谷静」あたりが結構混ざります。
さらにストーリーが進むにつれてタッチが結構変わってきて、序盤は結構丸くて可愛らしい感じだったのですが、後半は主人公で女の子のはずのサクヤもシーンによっては同じ顔みたいになってくるのが残念でした。

ただ、全体的にはまとまっていて読みやすく、テンポの良い作品だと思います。
大変な過去を持って今ここでであった二人が、それでも曲がらないで、精一杯やった上で結末に至るまでのドラマは秀逸です。
ラストは賛否がでそうですが、最終回ちょい前の展開にがっかりしつつも、個人的にはそうであって欲しかった終わり方になっていて、とてもよかったと思いました。

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