魔法少女サイト

佐藤健太郎

3.45

5069

発刊:2014.03.07 〜

完結・全16巻

ななごんさん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
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3.45

124件の評価

4.3

16巻まで読みました

学校で陰惨なイジメを受け続け、自宅では両親の無関心な眼差しと兄からの虐待を受け、死ぬことを願う女子中学生・朝霧彩が本作の主人公です。
ある日、彼女は、自宅のPCから突然繋がった"魔法少女サイト"というウェブサイトから、魔法のステッキを与えられる。
おもちゃのピストルのような形のそれを受け取った彩は、いつものようにイジメを受けている中でそのステッキを使ってしまい、意図せず相手を殺してしまう。
罪悪感に苛まれる彩の元に、同じく魔法少女サイトからステッキを受け取った少女・奴村露乃と出会う。

魔法のステッキはそれぞれ形状も機能も異なり、スマートフォン型やペン型、能力も単純に対象を破壊するもの、時間を操るもの、コピーや対象を操るなど様々です。
"魔法少女"とタイトルについていますが、フォームチェンジなどはなく、作中では単に魔法の道具を与えられた人物を指します。
また、魔法のステッキは与えられた人物以外も使用できるため、ライダーベルトさえあれば変身者は問わない平成ライダーのような内容ですが、"魔法を行使すると寿命が減る"という大きな制約があります。
最初は魔法少女同士のバトルロワイヤルのような雰囲気で始まり、一撃必殺、一触即発な魔法少女の力を交わし合うのですが、やがてカウントダウンの先にある謎のテンペストに抗うため魔法少女たちが運命に立ち向かうストーリーとなります。

作者の佐藤健太郎氏は、前作でも(一応)魔法少女モノを描いています。
前作は容赦なくグロい魔法少女モノだったので、本作もそのつもりで読んでいたのですが、前作に比較するとまだマシだと思いました。
ただ、串刺しにされ、ぺしゃんこにされ殺される程度のグロはあるので、ある程度は覚悟が必要と思います。
私は前作読んだとき終盤よくわからなくなったのですが、本作は割りとまとまっていて読みやすかったです。
ラストも、まどかマギカっぽさも感じましたが、かなり良い終わり方でした。
グロいはグロいですが、それ以上に、ストーリーを楽しめる作品だと思います。

キャラクターは個性的です。
タイトルの通りメインキャラクターは少女で、ビジュアルもかわいらしいです。
また、それぞれの生い立ちや与えられた力も個性が強く、戦う姿を追っていて楽しい作品でした。
男性キャラも、変態率が妙に多い気がしますが個性が強いです。
一点、終盤に前作『魔法少女・オブ・ジ・エンド』のキャラが唐突に登場します。
主人公と同格の活躍をするのかと思いきやすぐにフェードアウトしたので、本作を読む前に前作を読んでいる必要はないですが、なんのために出したのか謎ですね。

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