謎の彼女X

全体的に少し古い匂いが漂う漫画だが、なぜか不思議と引き込まれる独自の世界観と、メチャクチャ美少女ってわけじゃないのになぜか可愛いく見えてしまうヒロイン、どこが魅力か具体的に明確に言えないまさに謎の快作
決してファンタジーではないのに現代的ではないこの浮遊感が心地よく、しかしあくまでラブコメディの面白さもある。
謎に満ち満ちているヒロインが巻数を経るにつれ徐々に年頃の人間味が出てくるところもまた魅力で、それでいて最後までミステリアスを貫いているブレないキャラ設定も粋で良い
しかし後半はその理解不能感が薄れて尻すぼみになり(というより読んでいて慣れてしまったのか)、特徴のない普遍的なコメディ作品になったように感じてしまい少し悲しい…
ただ、別に巻数が多い大長編というわけではないので一巻を読んでなんとなく好きになれたらハマれるハズ

"よだれ"というギリギリのラインを責めているだけで評価は高い。

学園ものなのだが、SF（少し不思議）やディストピア感を感じる。
その世界観がよだれをキタナイものから何か違う表現に魅せている。

絵は可愛くないのになぜか可愛く見えてくる