魔法行商人ロマ

倉薗紀彦

3.00

209

発刊:2009.09.17 〜

完結・全5巻

『魔法行商人ロマ(1)』巻の書影
『魔法行商人ロマ(2)』巻の書影
『魔法行商人ロマ(3)』巻の書影
『魔法行商人ロマ(4)』巻の書影
『魔法行商人ロマ(5)』巻の書影
はてぃさんが読んでいます

あらすじストーリー紹介

お客様は“欲望”を抱えた人間。商品は欲望を叶える“魔法具”。黒衣の少女・ロマが売り歩くのは夢か、それとも絶望か――。「彼女が欲しい」「あいつを消したい」「夢で会いたい」「バイクが欲しい」「ハワイに行きたい」あなたの“欲望”、いただきます!

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この漫画のレビュー

一覧
5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.00

2件の評価

3.0

5巻まで読みました

このレビューにはネタバレを含みます。

メモ:202305

平成版『笑ゥせぇるすまん』

路上販売の少女ロマが思春期の青少年に
悩みを解決する魔法具を譲り、
クセになって破滅していく姿を眺める 
という趣味の悪いオムニバスです。

『笑ゥせぇるすまん』や『謎の老婆』のように
用法・用量を守らなかった場合の罰に加え、
本願を達成した場合も代償として
ターゲットが育てた欲望を吸い上げて無気力にする
というシステムが用意されており、
どう足掻いても地獄が待っています。

中高生が好きな救いのない
ダークファンタジーだったのですが、
2010年に誌面に載せるには刺激が強すぎたのか
中盤からは大幅な方針転換。
ロマが情にほだされて結末寸前で商品を引き上げたり、
ターゲットが魔法具の誘惑を振り切って
自己の向上に目覚める青春劇へと変わっていきます。

最後は大勢から吸い上げた欲望を
縁もゆかりもない子供の治療にあてて1からやり直し。
俺たちの戦いはこれからだ!というエンディング
その子は良くてもそれまでのターゲットたちは…笑

失速→終了の理由が方針転換によることは明白でしたが
あくまでも一貫性のなさによるファン離れ起因であり、
最初からジュブナイルな感動ストーリーだったら
結果も違ったでしょう。
私はどちらもそこそこ好きです。

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