この漫画のレビュー

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4.0
3.0
2.0
1.0
3.34

281件の評価

4.1

17巻まで読みました

ある県立高校に伝わる怪談に「赤い人」という話がある。
それによると「赤い人」は放課後の校舎に現れ、「赤い人」に遭遇してしまった者は体を八つ裂きにされて校舎に隠されるという。
ある日、クラスメイト「三神 遥」に『体を探して』と頼まれた「森崎 明日香」たち6人は、その晩、0時になると同時に、気がついたら校舎に集まっていた。
校門からなぜか外には出れず、誘われるままに校舎内に入る6名だが、突然現れた血まみれの少女「赤い人」に、明日香は首をねじ切られ殺されてしまう。
が、次の瞬間には自分の寝室で、同日の朝だった。
全ては夢かと思った明日香の首には、鈍い痛みとアザがくっきりと残っていた。

"赤い人から隠れながら遥の体をすべて集めるまで同じ日のループを繰り返す"というカラダ探しに巻き込まれた高校生たちの奮闘を描いた作品。
デスゲーム系のサバイバルホラー作品ですね。
序盤は謎の存在「赤い人」に理不尽に殺される恐怖、赤い人の歌声が聞こえてくるのを息を潜め、気づかずに通り過ぎるのを祈る描写など、しっかりしていて引き込まれます。
なお本作中、カラダ探しは3回行われるのですが、2回目以降は過去の経験者が引き続き参加するため、赤い人自体に対する恐怖、そもそも夜の校舎を探し回らないといけないという不気味さは低下し、"一定のルールが定められた空間から抜け出すために奮戦する展開"が残る感じになります。
中盤以降はそもそもカラダ探しが始まった理由、赤い人とは何かという謎を解くために動き出すストーリーの収束に向けた展開となるため、個人的には序盤のほうが好みですが、設定のみの内容ではなくストーリーも含めて楽しめる作品と思いました。

ただ、過去のストーリーと現在行われているカラダ探しとの絡みがややこしく、なぜそうなったのか途中でよくわからなくなりました。
また、原作のWeb小説では"第二夜"と"最終章"の間があるのですが、マンガ版はそこがタイトルを変えて別になっているためか、"第二夜"ラストと"最終章"でつながっていない感じを受けました。
ラストはご都合主義すぎる感じがありますが、そこについてはひどい目にあったけどまるっと大団円としていてで良かったと思います。
原作のWeb小説で飛ばした部分の別タイトルの作品(カラダ探し 解)も読む予定です。

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