新サラリーマン金太郎

本宮ひろ志

3.37

851

発刊:2009.08.19 〜

完結・全7巻

『新サラリーマン金太郎(1)』巻の書影
『新サラリーマン金太郎(2)』巻の書影
『新サラリーマン金太郎(3)』巻の書影
『新サラリーマン金太郎(4)』巻の書影
『新サラリーマン金太郎(5)』巻の書影
『新サラリーマン金太郎(6)』巻の書影
『新サラリーマン金太郎(7)』巻の書影
いかさまさん、他1人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.37

24件の評価

4.4

7巻まで読みました

サラリーマン金太郎シリーズ3作目。マネーウォーズ編の続編です。
スケールの巨大さは相変わらずで、一介のサラリーマンでは動かすことにない巨額の資本や、権力者を相手取った展開が繰り広げられます。

マネーウォーズ編から2,3年ほどの休載を経た続編で、その間、金太郎は、ナミビアの投資庁で手腕を振るっていたとなっています。
ナミビアから帰国して久しぶりに出会う家族の元、のんびり過ごそうと考えていた金太郎ですが、龍平・伊郷・黒川という3人の元社長に懇願され、倒産間近のヤマト建設の立て直しのため、ヤマト建設の社長に就任します。
以降は、いつもの金太郎で、ヤマト建設の倒産回避に貢献すると、その後、政治献金の発覚から3兆円の脱税の罪で投獄され、出所後には出版社の社長就任となります。
素早すぎる決断と大胆な一手により、多くの人の信頼を得て一気にプラスへ舵を切るのですが、マネーウォーズ編同様、これからというところで退陣します。
一番大変な部分だけを請け負い、せっかく立て直した巨大な城をあっさり他人に明け渡すので、金太郎が不憫な気がしました。
0を1にしたのであれば、それを10にも100にもして育てたいと思うのが人情だと思うのですが、どうも金太郎はいいように使われているだけのような気もしてきます。
マンガとして面白いのですが、ポジションに腰を下ろし、業界展望を見据えて事業継続する金太郎も見てみたいと思います。

各業界を飛び回るのですが、数字関連のところは難しくて読み飛ばしてしまったというのが正直なところです。
それでも破天荒な金太郎の振る舞い、めちゃくちゃだけど理にかなった指示は、テンポよくて読みやすく、楽しく読めました。
前作のマネーウォーズ編よりは比較的理解しやすい内容だったように思います。

なお、新サラリーマン金太郎には、"新サラリーマン金太郎 順不同"という番外編も収録されています。
数話程度で完結する短編なのですが、突然、金太郎の暴走族時代や新社会人時代、少年時代などへ舞台が切り替わるので、知らずに読んでいたときは驚きました。
また、"順不同"は、細く設定を追うと矛盾があり、パラレルワールドという設定だそうです。
パラレルワールドといっても、ifの金太郎が描かれるわけではなく、設定や細かいことを気にしなければ、単純に金太郎の若い頃のストーリーとして楽しめます。
"順不同"も含め、でっかくて熱い男のマンガです。

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