たいようのマキバオー

つの丸

3.34

949

発刊:2007.08.17 〜

完結・全16巻

『たいようのマキバオー(1)』巻の書影
『たいようのマキバオー(2)』巻の書影
『たいようのマキバオー(3)』巻の書影
『たいようのマキバオー(4)』巻の書影
『たいようのマキバオー(5)』巻の書影
『たいようのマキバオー(6)』巻の書影
『たいようのマキバオー(7)』巻の書影
『たいようのマキバオー(8)』巻の書影
『たいようのマキバオー(9)』巻の書影
『たいようのマキバオー(10)』巻の書影
『たいようのマキバオー(11)』巻の書影
『たいようのマキバオー(12)』巻の書影
『たいようのマキバオー(13)』巻の書影
『たいようのマキバオー(14)』巻の書影
『たいようのマキバオー(15)』巻の書影
『たいようのマキバオー(16)』巻の書影
うにたべたいさん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.34

23件の評価

3.6

16巻まで読みました

週刊少年ジャンプで連載していた、"みどりのマキバオー"の続編。
掲載誌は青年男性向け雑誌の週刊プレイボーイに変更になりました。
前作では、後半から国ごとのチーム戦であるドバイワールドカップという架空のレースにシフトし、通常あり得ない障害物レースを行うなど少年漫画らしい展開でしたが、本作は一貫して実在のレースを扱っており、前作よりも競馬ファン向けの作品になっています。

主人公は前作で登場したマキバオーの半妹・マキバコの産駒である「ヒノデマキバオー」です。
彼は、中央競馬からデビューを目指して入厩するのですが、事情により高知の福留厩舎に転厩しています。
中盤までは高知県を中心とした地方競馬での活躍を描いており、地方競馬の事情やシステムの解説が挟まりながら進行していきます。
中盤以降は全国のレースに出場し、その実力を確かなものにしていく展開です。

ミドリノマキバオーと比較すると下ネタギャグは控えめになっています。
前作同様、馬や動物たちは人間と会話することができる設定ですが、故障馬の処分や種牡馬になるなどの展開はなく、前作以上に馬が人と同じような扱いになっています。
ギャグシーンはないわけではないですが、内容はレースや特訓がメインで、競馬ファンのために描かれているような部分を感じました。
競馬を知らなくても楽しめはしますが、地方でも中央でも、馬券を握りしてめてお馬さんを応援した経験がある方が楽しめると思います。

ヒノデマキバオーの見た目はミドリノマキバオーと同じで、違いは前髪のみです。
ミドリマキバオーは馬にしては小さすぎるため、騎手に苦労をしていましたが、ヒノデマキバオーも同様で、乗りこなせるのは作中の「福留隼人」のみとなっています。
前作の菅助同様、隼人もまた、もう一人の主役として、マキバオーとともに各レースに挑戦してゆきます。
なお、前作の山本菅助も本作に登場しますが、なぜか等身が増えており、普通の馬に騎乗し隼人のライバルとしてレースで競い合います。
逆に言えば、前作で登場したキャラで本作でも登場するのは菅助くらいなので、前作みどりのマキバオーは未読でも楽しめると思います。

前作と差異は多いですが、前作と変わらず熱い作品です
レース終盤限界状態の馬たちが一着ゴールを目指してしのぎを削るシーンは、本物のレースを間近で見ているような臨場感がありました。
なお、本作で完結をしておらず、引き続きタイトルだけ変わった『たいようのマキバオーW』に続きます。
本作ラストでは重要なレースを横並びでゴールインして、結果表示がされないまま続くため、次回作も読まないと終われないですね。

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