破壊王ノリタカ!

村田ひでお刃森尊

3.27

325

完結・全18巻

『破壊王ノリタカ!(1)』巻の書影
『破壊王ノリタカ!(2)』巻の書影
『破壊王ノリタカ!(3)』巻の書影
『破壊王ノリタカ!(4)』巻の書影
『破壊王ノリタカ!(5)』巻の書影
『破壊王ノリタカ!(6)』巻の書影
『破壊王ノリタカ!(7)』巻の書影
『破壊王ノリタカ!(8)』巻の書影
『破壊王ノリタカ!(9)』巻の書影
『破壊王ノリタカ!(10)』巻の書影
『破壊王ノリタカ!(11)』巻の書影
『破壊王ノリタカ!(12)』巻の書影
『破壊王ノリタカ!(13)』巻の書影
『破壊王ノリタカ!(14)』巻の書影
『破壊王ノリタカ!(15)』巻の書影
『破壊王ノリタカ!(16)』巻の書影
『破壊王ノリタカ!(17)』巻の書影
『破壊王ノリタカ!(18)』巻の書影
うにたべたいさんが読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.27

4件の評価

4.3

18巻まで読みました

90年代前半期、"金田一少年の事件簿"や"MMR"、"LET'S ぬぷぬぷっ"などに並んで、当時の週刊少年マガジンを支えた伝説的作品の一つ。
当時、週刊少年ジャンプでは"SLAM DUNK"や"幽遊白書"、"タルるートくん"、"ダイの大冒険"などが連載されていて、発行部数は600万部を突破していました。
それに健闘していたマガジンは、90年代後半に"GTO"や"サイコメトラーEIJI"などの人気作を連載し、マガジンの発行部数がジャンプを抜いて、マガジンは黄金期に入ります。
本作はその黄金期直前まで連載されており、黄金期の礎を築いたと言える作品です。

この頃のマガジンの連載作品はほぼヤンキーかスポコンの二択で、本作はその両方となる、ヤンキーでスポコンマンガです。
弱虫で貧弱な高校生・沢村典隆くんは、同級生の女の子・中山美樹に、「弱い人は嫌い」と言われてしまい、彼女を振り向かせるため、部員一人の寂れた蹴道部を訪れる。
蹴道部の丸山コーチの元、部員のチャンプアと一緒に特訓をして、次々と迫りくる強者との戦いに勝ち上がってゆくという展開です。

主人公はキックボクサーですが、相手はボクサーであったり空手家であったり、軍隊格闘技や中国拳法などを使います。
描かれる戦いは異種格闘技で、その道の強豪が、先日キックをかじった貧弱ボディの沢村に襲いかかります。
相手は皆、ガタイが良いマッチョマンですが、対する沢村はアバラの浮いたか細い肉体をしていて、普通に考えて勝てるわけはないのですが、丸山コーチによる奇抜な特訓による必殺技により勝利します。
特訓方法がめちゃくちゃで、犬のマネをして散歩したり、同級生のスカートの中を覗き見たり、ツイストを踊ったりなど、とても特訓とは思えない奇行に走ります。
それを聞いた対戦相手が笑い出すか、怒りに震えるのですが、それが実は特訓で、結果、繰り出す技に周囲が驚くのがフォーマットとなっています。
また、この時に出す技の説明などに、90年代初頭の時事ネタや流行ネタを交えることが多く、当時を知る方にはとても懐かしく感じると思います。
「れぇーさぁーひゃくぅ」とか、誰にも言えないの佐野史郎とか、歌手の小金沢くんとか、ニセヤキソバンとか、本作を読むまで完全に記憶の彼方でした。

ただ、全米ストリートファイト大会編の終盤では展開が急ぎ足となります。
トーナメント制なのですが、対戦相手を雑な技で一話で一人倒してゆき、トーナメント制なのに11回以上の戦いを次から次へとこなしてゆきます。
ラストバトルもいまいち思い入れの少ない敵が相手で、おまけにバトルの様子も描かれず終了しました。
一方で、ラストバトル直前の特訓、ラストバトル後の沢村らしい締めはとても良かったと思います。
ラストは賛否ある感じがしますが、テンポは良く、安定しておもしろかったです。

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