この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
4.06

1346件の評価

4.5

34巻まで読みました

突如出現した正体不明の「巨人」により人類は滅亡の危機を迎える。
生き残ったごく僅かな人類は、巨人にも乗り越えられない強固な"三重の壁"を作り、その中で生活をしていた。
そうして100年経ち、多くの人は壁の外を知らぬまま年を取り、平和に馴染んでいた、という設定の元、物語は幕を開けます。

最も外側の壁"ウォール・マリア"の内側、シガンシナ区で生活する少年「エレン・イェーガー」が本作の主人公です。
彼は、イェーガー家に引き取られた「ミカサ・アッカーマン」と、幼馴染の「アルミン・アルレルト」と共に、壁の向こうの世界を自由に駆け回る夢を語っていました。
そして、いつか壁の向こうを探る『調査兵団』に入ることを希望していました。
そんなある日、突然、壁よりも大きな体を持つ"超大型巨人"が現れ、壁が破壊されて巨人がシガンシナ区に侵入し、エレンたちの街は蹂躙され、母も目の前で巨人に食い殺されてしまう。
エレンは"巨人を一匹残らず駆逐する"決意を固め、ミカサ、アルミンと共に、訓練兵団に入団します。

最初は巨人と人類の戦いを描いた、ダーク・ファンタジーとして開始します。
巨人は人間の形をしていますが、知性があるように見えず、人を捕らえて捕食するだけの不気味な存在として描かれます。
人類側も、例えばミサイルや戦車砲などは持っておらず、それに対抗するのは立体機動装置というワイヤー射出とガスで飛び回る器具に大ぶりの刃という、貧困な装備となっています。
また、ファンタジーですが、ロボットや魔法なども登場しません。
人類の英知と気迫で、気味の悪い巨人共を迎え撃つストーリーとなっています。

そう書くとシンプルですが、ストーリーは進むにつれて複雑になっていきます。
知性を持った謎の巨人の存在や、巨人に変身できる人間の存在、エレンの父が残した"地下室の鍵"に眠る何かなど、序盤から伏線がたくさん張られていて、多くのことが謎として置かれたまま襲いくる巨人と戦い、そして死んでいきます。
序盤は巨人との戦いがメインですが、中盤以降、政府や内部的な派閥との抗争が多くなるため、序盤のノリでパニックホラー展開が続くと思ったらだんだん重くなるため注意が必要と思います。
何度もアニメ化され、実写映画化などメディアミックスされた大人気作ですが、中盤からラストまでは文字が多く難しい内容が続きます。
ただ、ラストは伏線も全て回収されます。
『巨人はどこから来たのか』、『巨人はなぜ人を食うのか』、『地下室に眠っている秘密とは』など、また、エレンの両親の過去やミカサの家系の秘密、最初にエレンの母を食い殺した巨人の正体など、後でわかる事実も多数あり、ストーリーが進むたびに驚きが続きました。
ラスト近辺ではストーリーがちょこちょこ過去になったり未来になったりして混乱しそうになりますが、きちんと読めば理解ができると思います。

キャラクターが皆どこか少し変なのも魅力的です。
ただ、お気に入りのキャラであっても容赦なく死んでいくのが、仕方ないとはいえ悲しかったです。
特に、"あのキャラ"が後半あっさりと、必然でもなく殺されてしまったのがとても残念です。

ラストは壮絶です。
一時期、上の"あのキャラ"死亡で一気に読む気が失せてしまいましたが、完結したので1巻から通して読んでみました。
リアルで追っていたときは、途中巨人が出てこなくなる辺りからダレて来た感じがしていましたが、そうなることを知っている上で最初から読むと面白さが全然違いました。
展開が早く複雑なので、単行本で通しで読むのをおすすめします。

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