くものきれまに

木村裕一あべ弘士

82

発刊:1997.10.30 〜

既刊1巻

『くものきれまに(1)』巻の書影

あらすじストーリー紹介

   1994年の発売以降、多くの賞を受賞し、舞台化、イタリア語版の発行、ビデオ紙芝居の発売、さらには小学校4年生の国語の教科書に採用されるなど、多くの反響を呼んだ「あらしのよるに」シリーズの第3部。 <p>   あらしのよるに、お互いが誰かもわからぬまま友だちになったヤギのメイとオオカミのガブ。第3部では、もう1匹のヤギ、メイの友だちのタプが登場する。オオカミのガブからみれば、友だちのヤギの友だちはごちそうだが、メイにとっては、両方とも友だち。かろうじて姿の見えない茂みのなか、タプはオオカミがいかにひどいやつかを語り始める。 <p>   ガブがタプを食べてしまうのではないかというスリリングな展開に今回も目が離せない。穏やかなメイと表情がくるくると変わるガブの絵に、読み聞かせに最適なテンポのいい短い文章。タプを通じてお互いの立場を再認識し、「ひみつのともだち」になった2匹の行方を知りたいと思うのは、子どもだけではないはずだ。(小山由絵)

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