ジャングルはいつもハレのちグゥ

金田一蓮十郎

3.60

2839

完結・全10巻

『ジャングルはいつもハレのちグゥ(1)』巻の書影
『ジャングルはいつもハレのちグゥ(2)』巻の書影
『ジャングルはいつもハレのちグゥ(3)』巻の書影
『ジャングルはいつもハレのちグゥ(4)』巻の書影
『ジャングルはいつもハレのちグゥ(5)』巻の書影
『ジャングルはいつもハレのちグゥ(6)』巻の書影
『ジャングルはいつもハレのちグゥ(7)』巻の書影
『ジャングルはいつもハレのちグゥ(8)』巻の書影
『ジャングルはいつもハレのちグゥ(9)』巻の書影
『ジャングルはいつもハレのちグゥ(10)』巻の書影
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あらすじストーリー紹介

ハレの苦悩はここから始まった…。

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この漫画のレビュー

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5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.60

65件の評価

3.3

ジャングルに住む少年「ハレ」と謎の少女「グゥ」が織りなす一話完結型ギャグ漫画。
謎の少女と描くといかにもミステリアスでクールな美少女を連想しがちですが、グゥの謎っぷりはそんな生半可なレベルではなく、グゥという名前以外は出自を含め何もかもが不明で登場し、最後まで不明のまま終わります。
また、生物を自在に飲み込んだり吐き出したりでき、体内に人と小鳥が住んでおり、魔法のような謎の能力(性別の変更、幼児化、催眠術など)があり万能、普段はしかめっ面ですが容姿を美少女に変えることができ、それも顔だけではなく8等身の謎の美女になることも巨大化することもできます。明らかに人間ではない何者かなのですが、その正体は最後まで明かされることはないです。
そんなグゥの奇行はなぜかハレ以外の人物には奇異に映らず、グゥの行動でいろいろなドタバタが発生するのですが、ハレが振り回されて終わるというフォーマットのストーリーとなります。

ニコイチ、ライアー×ライアーなどの作品がある金田一蓮十郎さんのデビュー作で、本作連載時は若干16歳でした。
そのためか絵もストーリーも荒削りな感じはありますが安定していて、明るく楽しい作品です。
全10巻ですが本作で完結しておらず、「ハレグゥ」とタイトルだけ変えて続いています。
ハレグゥは読んだ(と思う)のですが、内容がうろ覚えなので、そのうち読み直したいと思います。

一話完結のギャグ漫画ですが、意外なほど設定は重いです。
ハレの家庭は母子家庭で、母のウェダは14歳で父親不明のままハレを身籠ったため生家を追い出され、ジャングルにやってくる。
父親だった男も登場するのですが、女癖が悪く性格破綻しています。
非常に悪い環境、暗い設定なのですが、基本的にはグゥの奇行とハレのツッコミで本作は成り立っており、暗い設定を感じさせない内容になっています。
ただ、自堕落で家事を初め一切をグゥに任せているウェダが、中盤実家に帰ったとき母親面をしてグゥにしつけをとやかく言うシーンが登場し、ちょっとムッとしました。
ウェダは本作の主要キャラなのですが、そういう面があり個人的に好きなキャラじゃないです。

楽しくて面白い作品なのですが、作者のデビュー作ということもあり読みづらさがあります。
ストーリーがメインの作品ではないのですが、一気読みは少し疲れるかもしれません。
また、個人的にウェダがあまり好きではないため点数は低めですが、とにかく楽しい作品なので、万人におすすめします。

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