まろまゆ

氷川へきる

3.07

177

発刊:2005.06.10 〜

完結・全2巻

『まろまゆ(1)』巻の書影
『まろまゆ(2)』巻の書影
うにたべたいさんが読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.07

1件の評価

3.9

2巻まで読みました

ぱにぽにの登場人物「桃瀬くるみ」を主役にしたスピンオフ。
商店街にある喫茶店・エトワールでバイトをしているくるみの日常を綴った内容となっています。

くるみが主人公ですが、くるみ視点の話はあまりなく、どちらかというと喫茶エトワールの店長視点となる話が多いです。
ぱにぽに同様、基本は4コマで、特にストーリー展開はなく、非日常な日常が展開されるあたりもぱにぽにっぽいです。
ぱにぽに本編と異なる点として、"萌え系"に特化した電撃萌王で掲載されており、主にオタクな店長によるマニアックな会話が繰り広げられます。
連載は2002年から2008年だったので、今読むと非常に懐かしい内容となっています。
『宇宙のステルヴィアのしーぽん』とか、そんなキャラ流行ってたなーというキャラの話題が登場したり、『週刊わたしのおにいちゃん』という、今販売したら100%アウロリフィギュアが付属された雑誌の話題が出てきて、記憶の底に埋没されていたものが採掘されたような気がしました。
フィギュアをキャストオフするためには壊さないといけないので大事に取っといた記憶があるのですが、あれどこにやったんだろう、忘れた頃に見つかると危ない気がします。
他にも、GAの主題歌が流れたり、ニニンがシノブ伝のキャラがゲスト出演したりするので、懐かしさで切なくなりますね。

絵も掲載誌に合わせて萌えを意識したような感じがしました。
ただ、読者サービスに乏しいくるみちゃんがメインの作品なので、絵はかわいらしいですが、サービス展開や萌えはあまり無いです。
オタクが内輪ネタでキャッキャするだけでちょうどいいような内容だと思います。
ぱにぽにからのキャラも一部登場しますが、ベッキーやめそうさは登場せず、読んでなくても問題なく楽しめると思います。
どちらかというと、2巻後半にサービスで絵が載っているこつえーやYUGなどで喜べるかが問題かと思います。
そういった意味で、上級者向けの作品です。

テンポはいいのですが、他作品の小ネタが多いです。
個人的には本編より楽しめましたが、人を選ぶ作品だと思います。

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