この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
4.25

723件の評価

4.4

14巻まで読みました

一巻の表紙の絵柄の絶妙な古臭さと有名作すぎるが故に逆に手が出せずにいたが、いざ読んでみたら日常系の中の最高傑作と言われる所以がわかるくらいどハマりしてしまった。
初期こそよつばの見た目が頭身が少し多めで手足が長いためかそこまでの幼児さはないように思えたが、3巻らへんからディフォルメ感が徐々に足され、マスコット的な可愛さが異常なほど増してくる。
そしてこれは初期から一貫してはいるが、よつばの独特な言葉遣い、愛らしい子供の挙動、そしてコロコロ変わる表情が相まって、癒しのツボを的確に押してくる。
他の登場人物との微笑ましいやりとりを見ていたら気持ち悪いくらいニヤニヤしてしまう悔しい
さらにこの作品すごいのは、ただのキャラものだけでは飽き足らず、風景や時間の封じ込め方が素晴らしく、作品通して流れる空気が、清涼感や澄み切っているとはまた違う、ただひたすらに穏やかで、しかし雰囲気だけで魅せる難しい漫画ではない点ではないだろうか。
平凡では終わらないキャラ達の会話の面白さと、高い画力によって表される世界の平穏さが同居し、一つの作品として完成されていて読む人を選ばない。
この高解像度な舞台にコミカルなキャラ達は浮いてしまいそうな気もしてしまうが、そんなことはなく、非常に絶妙なバランスで共存して日常を描いていることがこの癒しに繋がっているのだと思います。

全巻通して安定して面白いですが、個人的には12巻以降からよつばの愛くるしさがさらに増しているように感じ、印象深いシーンも多くあってより好み。
最終回みたいな話が毎巻あることも要因かもしれませんが、よつばが自由奔放なキャラクターから保護欲掻き立てられる子供らしいキャラクターに強調されているように感じることも理由なのだと考えられますね
帯も含めて、表紙のデザイン・装丁も作品にピッタリの出来なので本当に全巻集めて良かったです。

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