全身、いたるところから出血するという奇病を抱えた少女・いづみ。悪気がなくとも、教室を深紅に染めてしまう。クラスメイトから「血液女」というあだ名をつけられて、いじめられる毎日を過ごしていた。しかし、彼女に宿る不思議な力は、思いもかけない復讐の方法を隠していたのだった……。鳥肌必至のラスト10ページ!!表題作「血液少女」は戦慄のブラッディホラー。肉体にまつわる劣等感や嫌悪感、違和感などをテーマにして、描き出された7つの恐怖。いずれも生々しい迫力をともないながらのドラマティックな結末まで、怒とうの展開!!恋愛、SF、サスペンス……あらゆる要素を含みながら、そのどれでもない珠玉の味わい。鬼才・西川淳先生の恐怖の傑作短編集!