1巻
20世紀初頭、型破りな女子修道会が創立された。編集、印刷、製本、書店経営、書籍の訪問販売、車の運転。修道女は修道院の中で祈りの日々を送っていると思われた時代に、彼女たちは、教会からも社会からも猛烈な反発を受けた。しかし、「今、聖パウロが生きていたら…」という思いに駆られ、時代の先端を行く社会的コミュニケーションメディアを使って、福音宣教に邁進する。聖パウロ女子修道会の中心にいたのが初代総長シスターテクラ・メルロである。指導者として、母として、修道女たちを支え励ましたシスターテクラ・メルロ心の中にはある燃える思いがあった。初代総長シスターテクラ・メルロの物語。