赤ちゃんと僕

羅川真里茂

3.95

5990

既刊18巻

『赤ちゃんと僕(1)』巻の書影
『赤ちゃんと僕(2)』巻の書影
『赤ちゃんと僕(3)』巻の書影
『赤ちゃんと僕(4)』巻の書影
『赤ちゃんと僕(5)』巻の書影
『赤ちゃんと僕(6)』巻の書影
『赤ちゃんと僕(7)』巻の書影
『赤ちゃんと僕(8)』巻の書影
『赤ちゃんと僕(9)』巻の書影
『赤ちゃんと僕(10)』巻の書影
『赤ちゃんと僕(11)』巻の書影
『赤ちゃんと僕(12)』巻の書影
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『赤ちゃんと僕(14)』巻の書影
『赤ちゃんと僕(15)』巻の書影
『赤ちゃんと僕(16)』巻の書影
『赤ちゃんと僕(17)』巻の書影
『赤ちゃんと僕(18)』巻の書影
て41さん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.95

141件の評価

4.2

18巻まで読みました

交通事故で母親を失った小学生「榎木拓也」が、2歳の弟「榎木実」の世話に奮闘する話。
赤ちゃんである実に振り回されるという育児マンガの様相を呈していて、育児放棄やモンスターペアレントによるクレームなど、社会問題に及ぶテーマを扱っています。
拓也は小学生ですが、懸命で真面目であり、素直に悩んで答えを見つけ出す、普通のことですが人によっては難しいことを普通にできる子として描かれているので、問題に対し割とあっけらかんと対応できます。その素直な発言に気付かされることが多々あります。「そうすればいい」難しいことはないんだと。
また、主人公は小学生の男の子なのですが、中性的で非常に可愛らしい容姿をしていて、戸惑うような表情などはそちらの趣味の方々には身悶えするような場面も多々あります。
よって、中性的な小学生の男の子パラダイスが大好きなHENTAI諸氏にもおすすめの一作ですね。

重いだけの漫画ではなくサブキャラクターのストーリーもあって、恋愛要素やギャグパートもあり、かなり濃い18巻でした。
文字が多い、小回りが細かい、書き込みがすごいというわけではないですが、ライトに読めるわけではないかなと、腰を落ち着けて読みたい漫画です。
育児漫画として読むのであれば、そもそも母親が不在なのであまり参考にはならないと思います。
拓也の発言には格言めいたもの、子育てのヒントとなり得るものがありますが、そもそも育児漫画として描かれたものではないため、鵜呑みにはするべきではないかと。
また、拓也はともかく実は2才児にしてはできすぎかと思いました。
2歳の子は基本的に歩かない、基本抱っこのイメージなのですが、作中はベビーカーを使っている様子はなく、幼稚園から家まで歩いて帰る描写があります。
また、ご飯を食べない(ご飯で遊ぶ)、泣き止まない、落ちているものを口に入れるなどの描写もなく、2歳にして人の心を思いやるような様子もある、ちょっとすごい赤ちゃんだと思います。
ただ赤ちゃん的な身勝手なシーンが無いわけではなく、やんわりとですが育児の苦労も描かれています。

最終回は大変、感動的でした。そこそこ古い作品ですが、良作です。
年齢、世代を問わずおすすめします。

1

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