この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.73

515件の評価

3.7

38巻まで読みました

バキシリーズ3作目。
前作ラストで刃牙が勇次郎に戦いを挑んだ、その直接の続編です。
本作で、当初よりテーマとして掲げていた、刃牙の父を超えるという目標に決着が付く内容となります。

勇次郎に戦いを挑んだ刃牙が、来る父との戦いのスパーリングとして、全盛期のアイアンマイケルや巨大なカマキリを空想し挑みかかる"シャドーファイティング編"、アリゾナ刑務所に収監されているビスケット・オリバと死闘する"監獄編"、恐竜時代から復活した原人・ピクルと戦う"ピクルウォーズ編"、そして父、勇次郎と戦う"地上最強の親子喧嘩編"の大きく4部構成となっています。
vsオリバ編、vsピクル編、vs勇次郎編の大きく3部構成とも言えると思います。
幕間に達人たちの日常や、烈海王のボクシング修行、刃牙と柴千春の戦いなどが語られます。

前作までに比べると非常にテンポが悪く、戦い中のおしゃべりが多いと感じます。
また、戦いの最中にその戦いを目撃した第三者のインタビューみたいなものが挟まり、ワイドショーのような形式で戦いが解説されるシーンが多くあるのですが、格闘マンガの迫力や臨場感がそれにより途切れてしまい、非常に伝わりにくいと感じました。
前2作では、数話程度で1戦を描ききっていましたが、本作はとにかく間延びが凄く、ひとつの戦いに何話も費やします。
勇次郎編は特に顕著で、バトル中に中東の遺跡に場面が移り、ピクルの横槍が入り、祖父の亡霊が現れ、ラストも親子のパントマイムで終劇します。
本作"範馬刃牙"については、バトル漫画というよりもギャグ漫画だと思っています。
ゴキブリ師匠や烈海王のグルグルパンチなど、珍シーンも多いです。
次の刃牙道はバトル漫画として面白いと思うので(ラストは酷いですが)、刃牙道への繋ぎとして読むのがオススメです。

とはいえ話の筋はわかりやすく、グラップラー刃牙からのキャラクターが最強を目指して殴り合うのは変わらず、最後まで楽しく読めました。
ゲバルvsマウス戦が、強いて言えば個人的にベストバウトと思いますが、それ以外はバトルに魅力があまり感じられなかったのが残念です。

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