幻魔大戦

平井和正

3.04

130

発刊:1986.06.01 〜

既刊2巻

『幻魔大戦(1)』巻の書影
『幻魔大戦(2)』巻の書影
山形さんが読んでいます

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この漫画のレビュー

一覧
5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.04

1件の評価

3.5

2巻まで読みました

このレビューにはネタバレを含みます。

幻魔大戦とはいうものの全2巻なので幻魔大王と戦うことはなく、その下っ端や司令官みたいなのが地球に出張ってくる。並外れた超能力を開花させ徐々に覚醒する丈。テレポーターのサンボ、サイボーグのベガ、これを束ねるルーナの4人がメイン。

壮大な物語の一端を感じるし魅せ方が上手い。流石は巨匠石ノ森章太郎。作品自体50年以上前に描かれたものだけど現代に生きる若者が読んでもしっかりと面白い。全2巻なのに仲間集め、死別、成長などお約束と言われるものもちゃんと描いてあるし超能力ものという目に見えないものをかっこよく描く描写力は凄まじい。
超能力ものだし途中で自分の体をボール状にする肉ボールのサメディという敵もでてくるから大友克洋が影響を受けたと言ってもなんら不思議ではない。

ひとつだけ。ルーナが途中で超能力を失う展開があるのだけど、これで離脱か…と思った矢先に突然復活する展開には「ハァ?」と内なるうさぎが出てしまった。復活した経緯も一切描かれず、大した期間もなかったのに復活と同時に超能力者の仲間まで連れてきた。これに関しては当時の読者も納得しなかったんじゃないか?と思う

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