九十九乱蔵

夢枕獏

325

発刊:2008.12.05 〜

既刊1巻

九十九乱蔵のあらすじストーリー紹介

夢枕獏の代表作の一つ『闇狩り師』。コミカライズに際しての条件は“石川賢さんに描いていただけるなら”だったという。“ぼくは石川さんの描く絵と物語のファンであり、とくに生きている内臓のごときメカニックを描いた時のおどろおどろしさには、たまらないものがある”(「闇狩り師のこと」――『九十九乱蔵』によせてより)。その言葉の通り、石川賢独特の筆致により妖魔封じを稼業とする九十九乱蔵の活躍が巧みに、そして時にユーモアを交えて描かれる。ミスター仙人と呼ばれ中国拳法を体得した“祟(たた)られ屋”九十九乱蔵は、丹波善之助の依頼を受け、悪鬼封じのため別荘を訪れていた。金のためなら人を殺すこともいとわない丹波の悪行を知りながら館を訪れた乱蔵は、そこで下半身から徐々に体が腐っている丹波と、蛟(みずち)の一種・馬黄精(ばおうせい)に取り憑かれた娘の涼子と出会う。はたして乱蔵は丹波家に潜む悪霊と、その謎を解くことができるのだろうか?

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