NG

3.14

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完結・全5巻

『NG(1)』巻の書影
『NG(2)』巻の書影
『NG(3)』巻の書影
『NG(4)』巻の書影
『NG(5)』巻の書影
うにたべたいさんが読んでいます

あらすじストーリー紹介

1992年。当時10歳だった魂輝は、父・白虎と共に、アイドル・森高みくのコンサート会場に来ていた。魂輝の誕生プレゼントに、みくのパンツをやるという白虎はステージに上り、言葉巧みに、みくにパンツを脱がせてしまう…。それから8年。高3になった魂輝は、思いを寄せるユキに「二人でジョンとヨーコになろう」と告白。だが、いとも簡単にふられてしまった。落ち込んだ魂輝は、生前に父が残した机の鍵のことを思い出す。その鍵で父の引き出しを開けてみると、そこに入っていたのは「甘露(アマリタ)教典」と題された一冊の書。父が人生をかけて書き上げた、ジゴロのテキストだった。

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5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.14

1件の評価

4.7

アイドルオタクの高校生・芥川魂輝は、ジョンとヨーコのような真実の愛を夢見る高校生だが、その寒い妄想を想い人に伝えたところ歯牙にも掛けられず玉砕してしまう。
失意の底に落ちた魂輝は、伝説のジゴロだった父・芥川白虎の残した「甘露教典」と題された書を手にする。それは父がその全てをかけて書き上げた、ジゴロのテキストだった。
女性の経験が皆無の魂輝は聖典を手にしても実践ができない、そんな彼の前に白虎の一番弟子だった「教授」と名乗る男が現れる。
教授の力を借りてサイトを立ち上げ、いつの日か、押しのトップアイドル・シスターXの朝水灯を落とすため、魂輝は謎の愛の救世主「NG」としてインターネットに溢れる女性たちの心の苦しみを救い出す、というストーリー。

設定がすごくうまいと感じました。
どんなに取り繕っても本当は苦しんでいる。今の人間はどうしようもなく弱っている。
家族にも友達にも明かせない悩みも、この闇の向こうならすべてさらけ出すことができる。
父から受け継いだ甘言を元に、絶望の淵に追い込まれた女性たちを救ってゆく「君はそのままでいい、そのままでいいんだ」と。
それは皮肉にもジョンの唱えた言葉「Let it be」と同じ言葉ですが、「Let it be」だけですべてが解決するわけではなく、本書は現実と向き合い戦わなければいけないことを伝えてくれる内容になっています。
愛だけで腹は膨れないわけで。

相変わらずピュアなオタクの心をえぐる題材ですが、エグさはBバージンよりはマイルドかと思います。
何よりもNGのかっこよさを楽しむ作品でした。

なお、本書のように、インターネッツに溢れた女性のSOSへ言葉巧みに近づいて、悪行をなさんとす不貞な輩は実在するので、淑女諸氏はご留意いただきたいなと願います。

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